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経理に必要なスキル・資格とは【未経験から転職する手順も解説】

経理に興味がある人

『経理に必要なスキルを知りたい。現在は完全に未経験だけど、経理というキャリアに興味がある、、、経理には、どういったスキルが必要なんだろう?あと、キャリアプランとかも知っておきたいな。』

こんな疑問にお答えします。

✓本記事の想定読者

・経理に興味がある人

・未経験だけど経理に転職してみたい人

・手に職・専門性を身に付けたい人

こんにちは、税理士のまぐすです。

この記事では、経理への転職に興味がある人・未経験者に向けて「経理に必要なスキル・資格」を解説していきます。

✓この記事の内容

・経理に必要なスキルとは

・経理のキャリアプランとは【こんな人におすすめ】

・ノースキルの未経験から経理に転職する手順とは

この記事を書いている僕は、事業会社での経理経験に加えて、以下のような経験を持っています。

✓この記事の信頼性

この記事を書いている僕は、事業会社での経理経験があります。そこから転職してステップアップしてきました。

また、事業会社やコンサルティングファームで、経理人材の採用担当もしていました。

そのため、「どういった人が経理として採用されやすいか」「どういったスキルが経理には求められているか」という目線を知っています。

それでは、解説していきますね。

 

経理に必要なスキルとは

まずは、経理に必要なスキルについて解説していきますね。

経験よりも人間性が大切

経理に必要なスキルは、まずは資格や経験よりも「人間性」が大切になってきます。

✓細かな仕事ができる

 

まず大切なのは、仕事に対する姿勢です。

特に、細かな仕事ができるかどうかが大切です。

ビジネスでは、「明確な答えがない」というシーンがたくさんあります。ですが、経理の場合にはほとんど答えがあります。そのため、正確さが求められます。「これでいっか!」とテキトーになる人には向かない仕事です。

確認を怠らず、コツコツと取り組む姿勢が大切です。

また、役員など経営に関与している人たちは、経理の結果を受けて経営判断していくことになります。

そのため、正確性は求められて当然です。

✓責任感がある

 

正確さが大切とはいえ、間違うことだってあります。

「間違ったらクビになるかも、、、」なんて怖がる必要はありませんよ。「間違いに後から気づいて修正!」なんてことも頻繁にありますよ。

ただし、大切なのは「間違った後にフォローできるか」です。

そのため、間違いに気づいた後でも、隠さないでしっかりとフォローできる責任感も重要です。

✓コミュニケーション力

 

経理には、コミュニケーション力も重要です。

経理事務はデスクワークですが、ただデスクで一人で仕事をすればいいわけではなく、社内の人とコミュニケーションを取るシーンが多くあります。

なぜなら、経理の基礎となる売上や経費は、営業部門などほかの部署の人からの報告に基づいているから。

そのため、内容確認などで社内でのコミュニケーションが必要になります。

それ以外にも、決算期や税務申告の時期には、税理士や公認会計士とのやり取りが必要になります。

そのため、コミュニケーション力も必要になってきますし、それができる人は経理に向いていると言えます。

 

30代でも未経験から転職可能

上記のようなスキルがあれば、30代であっても未経験から転職可能です。

経理は、一つの取引だけでなく、交際費や交通費など様々な取引を処理することになります。

そのため、幅広くビジネスを知っていることも強みになります。

例えば、30代で会計知識に多少乏しくても、上記スキルを上手にアピールできたり、これまでの経験を経理で発揮できることがアピールできれば、30代でも全く問題ありません。

とはいえ、基本的なPCスキルも大切

「人間性が大切」とはいえ、経理は基本的なパソコンスキルが求められます。

経理は、会計ソフトなどパソコンを使ったデスクワークが基本です。

経理ソフトは企業によって異なりますので、入社後に実務を通して使い方を習得すれば問題ありません。

ですが、オフィス系ソフトMicrosoft Excel/Wordの基本的なスキルはあった方がいいですね。

経理のキャリアプランとは【こんな人におすすめ】

経理を経験している人は、色んなキャリアプランがあります。「特に、今後いろんなキャリア・働き方を目指したい」という人にはおすすめです。

例えば、以下のような人に特におすすめ。

・さらに分野を広めてキャリアアップしたい人

・将来、独立したい人

・自由な働き方を目指す女性

 

さらに分野を広めてキャリアアップしたい人

経理で身に付く会計知識は、ビジネスパーソンに必須の専門知識です。

経理事務が行う業務は多岐にわたります。

例えば、売上管理や仕入れの管理、給与・保険の管理・計算、税金に関する計算・手続き、決算書作成などがあります。

ですが、これら会計や財務の知識は、すべてビジネスパーソンに必須のスキルです。

ビジネスパーソンなら誰もが知っている大前研一さんも、「現代のビジネスマン3種の神器は英語・IT・ファイナンスである。」(ファイナンス≒会計、財務)というくらい大切です。

会計知識の大切さについては、こちらの記事で詳しく解説しているので併せて確認してみてくださいね。

【経理経験者おすすめ】会計・税務の知識があるなら転職すべき話 こんな疑問にお答えします。 ✓この記事の想定読者 ・転職を考えている経理経験者 ・経理の経験が転職にどう生...

将来、独立したい人

経理の経験があれば、会社でのお金の流れがわかるようになります。

経理事務は会社のお金を担当しています。売上や仕入など、会社の利益に直接影響するような数字を扱っています。

将来、会社経営に関わったり、フリーランスとして独立することを目指している人は、経理を経験して会社のお金の流れを理解しておくと役に立ちます。

 

自由な働き方を目指す女性

経理の特徴に、「働きやすさ」があります。

そのため、時間に自由なキャリアが良いという人にもおすすめです。

その主な理由は、以下のとおりです。

✓季節労働だから時間管理が楽

✓派遣にもおすすめ

 

✓季節労働だから時間管理が楽

経理の仕事は、主に決算期や税務申告時期に集中します。

言い換えれば、それ以外の時期はある程度、仕事が楽になります。

そのため「季節労働者」と言われることもあります。

決算期や税務申告時期は予め分かっているので、旅行や長期休暇などの予定も立てやすい分野です。

さらに、年間通してみれば決算期や税務申告時期はそんなに多くないので、お子さんがいる女性などでも時間管理がしやすいので、働きやすい環境です。

 

✓派遣にもおすすめ

「将来的にはパートタイムで働きたいな」と考えている人にもおすすめです。

上記のとおり、経理は季節労働という会社も多いので、経理には派遣社員の方も多くいます。

そのため、将来的にはフルタイムではなくパートタイムで働くというキャリアも十分可能です。

パートタイマーに興味がある人は、こちらのサイトに登録して求人情報を確認してみましょう。

 

ノースキルの未経験から経理に転職する手順とは

最後に、転職の手順に触れておきます。

結論:最初は独学がオススメですよ

ここまで記事を読んで、「よし、経理に転職してみよう!」って思う人もいるかもですが、まずは少し独学してみるのがおすすめ。

というのも、未経験OKな会社も多いものの、経理は専門職なので少し知識があった方が求人が大幅に増えるからです。

なので、まずは自分で少し勉強してみて、「経理ってこんな感じか」という感覚を掴んでおきましょう。

✓簿記3~2級くらいで十分

経理の勉強をするなら、日商簿記の一択でOKです。

「とはいえ、簿記1級まで取るのって時間もかかるし大変そう、、、」

こういう人もいるかもですが、簿記3~2級くらいでOKです。

それに、簿記3級なら1ヶ月以内で取得できる人も多いので、気軽に始めてOKですよ。

✓30代なら簿記2級は欲しいかも

未経験OKの会社でも、30代であれば即戦力として期待されていることも多いです。

そういう人の場合は、簿記2級まで合格しておくことがおすすめです。

スキルの客観的証拠になるため、内定率も各段に上がると思いますよ。

 

簿記の勉強の始め方

日商簿記の勉強方法には、いくつかあります。

僕がおすすめする方法を2種類、紹介します。

 

✓「時間がない」という人にはスマホでWeb学習

この記事を見ている人は、忙しく働いている人も多いと思います。

そんな人におすすめなのが、スマホやタブレット、パソコンを使ったWeb学習です。

格安で始められるし、1ヶ月くらいスキマ時間を使って勉強するだけで、簿記3級は十分合格を狙えますよ。

僕がおすすめするWeb学習はこちらです。割引キャンペーンなどもあるので、気軽に始められますよ。

スタディング|難関資格・国家資格を目指す方のためのオンライン資格講座

ジャスネットキャリア【アカウンタンツライブラリー】|税務知識や日商簿記3,2級など経理に役立つ100講座が学べる動画サイト

月額定額サービス【ウケホーダイ】|様々な資格学習が980円でウケホーダイ

※リンクをクリックすると、公式サイトへ飛びます。

 

✓「がっつり勉強したい」人には公式参考書

「帰宅後や週末にしっかり勉強します!」という人には、とにかく問題を解くことがおすすめ。

その際におすすめなのが、「よくわかる簿記シリーズ」です。

世の中、簿記の本はたくさん売っていますが、こちらが一番です。なぜなら、資格の学校であるTACから出版されている本だからです。

なお、「かなり前に買った気がする」という人も、新たに買いなおしてくださいね。

例えば最近の仮想通貨やウェブ広告など、世の中の取引は日々新しくなっています。そういった取引の会計処理も本番の試験で出題されるかもしれないので、最新のものを使いましょう。

テキストと問題集、過去問に別れていますが、「テキスト+問題集」を買って、時間に余裕がある人は過去問もやってみる、という感じでいいかと思います。

▼3級テキスト


▼3級問題集

▼3級過去問

 

▼2級問題集(商業簿記)

 

▼2級テキスト(商業簿記)

 

▼2級問題集(工業簿記)

▼2級テキスト(工業簿記)

 

▼2級過去問

 

転職活動も始めておきましょう

簿記の勉強を始めつつも、転職エージェントに相談もありだと思います。

というのも、どんな求人があるか探す時間や、実際の内定までの間に時間が必要だからです。

特に、「どんな求人があるか」「どんなキャリアがあるか」を勉強中に知っておくと、モチベーションアップにもつながるのでおすすめです。

実際、僕も税理士の勉強中にすでに就職・転職エージェントに相談してモチベーションを維持していました。

 

僕がおすすめする経理の転職に強い転職サイトとエージェントはこちらです。

登録はすべて無料だし、未経験でも履歴書の書き方や面接の練習などのサポートも充実しているのでおすすめです。

まずは登録して、エージェントに相談してみましょう。

リクルートエージェント:  支援実績と求人数が圧倒的に多い。上の2つと提携していない企業の求人を取りこぼさないように、念のため登録した方がいい。

転職なら【DODA】: トップクラスの求人数と実績・評判を誇る最大手転職のひとつが『DODA』

パソナキャリア: 『2019年オリコン顧客満足度 転職エージェント』第1位にも輝いている大手エージェント

※リンクをクリックすると公式ホームページへアクセスします。

というわけで今回は以上です。

繰り返しですが、経理経験や会計スキルは今後とても大切になっていくと考えてます。以下の記事で詳しく解説しているので、併せて確認してみてくださいね。

【経理経験者おすすめ】会計・税務の知識があるなら転職すべき話 こんな疑問にお答えします。 ✓この記事の想定読者 ・転職を考えている経理経験者 ・経理の経験が転職にどう生...

迷うなら、まずは行動してみて、動きながら考えましょう。

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