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終身雇用の崩壊で大手企業への転職が狙い目な話【転職準備を始めるなら今】

勉強方法

 

終身雇用・年功序列の崩壊でこれからが不安な人

『ニュースやSNSで、これからは終身雇用や年功序列がなくなるって聞くけど、どうなっていくのかな。大手企業への転職にも少し興味があったんだけど、どんどん転職しにくくなっちゃうのかな。これからの大手企業の実態を知りたいな。』

こんな疑問にお答えします。

 

✓この記事で解消できる疑問や不安

・転職を検討してるけど、どんな会社が狙い目かな、、、

・終身雇用が終わるってニュースで見かけるけど、今後どうなるのかな、、、

・終身雇用や年功序列がなくなったら、どうすれば生き残っていけるのかな、、、

 

こんにちは、複数の大手企業で採用担当をしている、税理士のまぐすです。

この記事では、経団連の中西宏明会長や、トヨタ自動車の豊田章男社長の発言で大きな話題となっている「終身雇用の見直し・崩壊」をテーマに、大手企業の採用状況について紹介していきます。

 

✓この記事の信頼性

この記事を書いている僕は、4大税理士法人から5大総合商社・大手金融を経て、現在ではまったり海外生活をしています。

現職でもそうですが、各企業では採用担当もしていました。

そのため、転職者側の心境や戦略だけでなく、大手企業の採用状況や実情、採用基準についても把握しています。

 

経済界のトップが、日本文化の1つともいえる終身雇用の崩壊ともいえる発言をしたことで、これからに不安を抱いている人も少なくないと思います。

 

ですが、こんな時代だからこそ「ちゃんと頑張っているよ!」「これから頑張る!」という人にとってはチャンスともいえます。

 

今後どうなっていくか不安な人、どうすれば生き残っていけるか悩んでいる人に、少しでも役立ててもらえたら嬉しいです。

 

終身雇用の崩壊で大手企業への転職が狙い目

 

結論、タイトルの通り「終身雇用の崩壊で大手企業への転職が狙い目」です

その理由は、以下の通りです。

 

✓いま大手企業が狙い目な理由

理由①:大手企業の評価制度の変更

理由②:大手企業では転職者の需要が加速

 

以下では、今後の終身雇用制度を紹介しつつ、上記の理由について深掘りしていきます。

 

終身雇用は崩壊に向かっている

 

2019年5月13日、経団連の中西宏明会長や、トヨタ自動車の豊田章男社長が「終身雇用」について発言されたこと、知っている人も多いと思います。かなり話題になりましたよね。

2019年5月13日、ヨタ自動車の豊田章男社長が、「なかなか終身雇用を守っていくのは難しい局面に入ってきた」と話をしました。

 

豊田章男・トヨタ自動車社長が、日本自動車工業会の会長という肩書きで臨んだ記者会見で、「終身雇用を守っていくというのは難しい局面に入ってきた」「雇用を続けている企業にインセンティブがあまりない」と述べた。

出展:ダイヤモンドオンライン『トヨタが「終身雇用」を諦めてくれた方が日本の労働者の賃金は上がる

 

さらに、豊田社長に加えて、経団連の中西宏明会長も以下のように述べています。

 

豊田社長は「今の日本をみていると、雇用をずっと続けている企業へのインセンティブがあまりない」と指摘した。

経団連の中西宏明会長も「企業からみると(従業員を)一生雇い続ける保証書を持っているわけではない」と話し、雇用慣行の見直しを唱えている。

出展:日経ビジネス『「終身雇用難しい」トヨタ社長発言でパンドラの箱開くか

 

 

つまり、コロナの影響が始まる前から、すでに日本企業はこれまでの働き方を変える必要に迫られていた状況だったのです。

 

評価制度が変わってきている

 

上記の中西宏明会長・豊田章男社長の発言に加えて、事実、大手企業では社内の評価制度が大きく変わろうとしています。

どのように変わろうとしているかというと、以下の通りです。

 

大手企業では、年功序列ではなく「実力主義」の評価制度に変わりつつある

 

事実、上記のような豊田社長の考えを踏まえてか、トヨタ自動車では評価基準の抜本的な見直しを開始したとされています。

 

例:トヨタ自動車の評価基準見直し

・曖昧だった評価基準を、トヨタの価値観の理解・実践による「人間力」と、能力をいかに発揮したかという「実行力」に照らし、昇格は是々非々で判断するとした。「ぶら下がっていただけの50代は評価されない。これから降格も視野に入るだろう」(先の関係者)

・組合執行部は「勤続年数や年齢ではなく、それぞれの意欲や能力発揮の状況をより重視する方向だ」と好意的に受け止め、運用の詳細について引き続き議論していくとしている。

出展:日本経済新聞『トヨタ前代未聞の労使交渉、「変われない社員」への警告

 

それだけではありません。

事実、従来の歴史ある社内評価制度を抜本的に変えるとしている、大手日系企業も多くあります。

 

例えば以下の企業です。

トヨタだけでなく、多くの日本の巨大企業についても、終身雇用ないし社内評価制度の見直しを進めています。

 

三菱UFJ銀行のケース:

国内銀行最大手の三菱UFJ銀行は4月1日から、成果主義の要素を強めた新たな賃金制度を導入する。年功色を薄め、業務や役職に応じた差を大きくする。

超低金利や人口減で国内業務の採算が悪化し、店舗削減や人員見直しに取り組んでおり、給与体系も見直す。

出展:朝日新聞デジタル2019年2月22日『三菱UFJ銀、成果主義強化へ 年功色薄め業務で格差

 

日本企業の象徴的な特徴である「終身雇用制度」や「年功序列」を、牽引してきたともいえるトヨタやメガバンクでも、「実力主義」に大きく変わろうとしているんです。

戦後から続いていた高度成長期のような、市場の拡大に伴った「作れば売れる」「同じ業務を繰り返していればよかった」ともいわれる時代は、日本経済の成熟やグローバル化、IT化によって終わりをつげます。

 

「パソコンも使えない部長」「仕事しない課長」のような、余剰人員をムダに抱えていられるほど余裕がなくなってきた、なんてことも言われてますよね。

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転職者の需要が加速している

 

企業が「実力主義」を進めることに伴い、転職市場にも変化が生まれました。

 

多くの大手企業が、中途採用者を増加する方針を打ち出し始めています。

 

例えば、上記で例に出したトヨタ自動車や、同じく自動車業界のホンダでは、採用枠の4~5割を中途採用に充てる方針を発表しています。

 

トヨタ自動車は2019年度に総合職の採用に占める中途採用の割合を18年度の1割から3割に引き上げ、中長期的に5割とする。

ホンダは19年度、採用全体の約4割に当たる約660人を中途採用に充てる。IT(情報技術)などの専門人材を中心に確保し、給与も実績に応じ評価する。

日本の製造業の代表である自動車業界で中途採用が増え、日本型雇用は転機を迎えている。

出展:日本経済新聞2019/10/3付「トヨタ、採用の5割中途に ホンダは4割、CASEに対応 従来型雇用に限界

 

事実、2019年5月13日に発表されたパーソルキャリアの調べによれば、「4月の中途採用の求人数は、前年同月比4.5%増え、2008年1月の調査開始以来、過去最高を更新した」とされています。

 

さらに、その理由は大手企業が2019年から大量の募集を開始したことによるとのことです。

 

パーソルキャリア(東京・千代田)が13日発表した4月の中途採用の求人数は、前年同月比4.5%増え、2008年1月の調査開始以来、過去最高を更新した。

大手企業が新年度に入って大量の募集を開始したり、今年度から中途採用を始めるところも増加したりしたことが要因という。

出展:日本経済新聞2019/5/13「中途採用求人数過去最高更新 パーソル調べ 4.5%増、新年度で大手が大量募集

 

これを受けて、経済産業省の「中途採用・経験者採用協議会」も、平成30年12月に以下のような考えを示しています

 

経済産業省の「中途採用・経験者採用協議会」:

中途採用・経験者採用の拡大は、産業界のみならず、社会全体からみても、また、働き

手・個人からみても重要である。

出展:経済産業省 平成30年12月「中途採用・経験者採用の促進に向けた企業経営者からみた提案

 

これ以外にも、同協議会は「中途採用・経験者採用に積極的な企業事例集」で、中途採用に積極的な大手企業をまとめています。

国をあげて「大手企業の中途採用を後押ししている」といえるんです。

 

これからは個人の力【学歴が不安でも逆転可能】

 

上記の通り、大手企業の採用に関する取り組みは、以下のようなイメージです。

 

終身雇用・年功序列を廃止しつつ、スキル・経験のある人材を中途採用するためにも、実力主義の評価制度を確立する。

 

大手企業だけでなく、中堅中小企業の人にも影響『大』

 

上記の通り、新卒で大手企業に入社できたとしても、今後は「安泰」とはとても言えません。ニュースやSNSなどでもよく言われていますよね。

もし転職市場が活発になると、それは大手企業だけでなく中小企業にまで影響してきます。

 

というのも、転職者にポジションを奪われて大手企業に入れなかった高学歴な人や、大手企業で残念ながら評価されなかった人たちが、中堅・中小企業にも流れ始めるからです。

 

そのため、いま僕らがやるべきことは1つです。

 

社会人になってからもスキルを伸ばそう

 

その業界・挑戦したい仕事に関するスキル・経験・専門性を高めていくことが大事。

 

分かりやすいのはTOEIC

 

「とはいえ、どんなスキルを伸ばせばいいか分からないよ、、、」

そんな人は、まずはTOEICを試してみるのがおすすめ。

 

「今さらTOEICなんて意味ないよ、、、」と思っている人もいるかもしれませんが、大手企業の採用担当を複数担当していた僕は、そうは思っていません。

 

その理由は、主に以下の通りです。

✓転職で英語力やTOEICが強みになる理由

理由①:年収の高い会社はどこでも必要

理由②:想像以上に英語ができる人が少ない

理由③:どこの部署でも通用する

 

「英語なんて、、、」という人も多くいますが、実はTOEIC 700点以上ある人の割合は27%くらいなんです

 

上記理由については、詳しくはこちらの記事で紹介しているのでぜひチェックしてみてくださいね。

 

【断言】転職で英語力やTOEICは強みになる【大手の採用担当が解説】 こんな疑問にお答えします。 ✓この記事の想定読者 ・転職を考えている人 ・英語に興味がある社会人 ・...

 

何から勉強すべきか分からない人は、一度英語の勉強を検討してみるのも損はないと思いますよ。

 

なお、僕がTOEIC 400点台から独学で900点台を達成し、海外生活するまでに行った、おすすめ勉強法はこちらの記事に纏めています。ぜひチェックしてみてくださいね。

【実体験】社会人が英語力を身につけるおすすめ勉強法6つを比較まとめ【国際税理士が解説】 こういった疑問にお答えします。 ✓この記事の想定読者 ・英語の勉強を始めたい社会人 ・どんな勉強法が自分に...

 

 

 

スキル・経験があれば転職しよう【50代・60代も】

 

さらに、大手企業はスキル・経験がある人材を積極的に採用しようとしています

具体的には「社内では育てられない、専門的なスキルや経験をもっている人」の採用に積極的なようです。

 

・中途採用・経験者採用は、新卒採用では獲得・育成できない高度な専門性を持つ人材や業界で活躍する即戦力人材の獲得を可能とする【丸紅株式会社 國分社長】。

・新規事業や事業成長を加速させる際、社内にいない特定のスキルや経験を有する、他社でキャリアを積んだ人材が大きな役割を果たしていると評価する企業もある【富士フイルムホールディングス株式会社 助野社長】。

・本業以外での高い専門性をもつ人材の中途採用をグループ全体で強化し、中堅層に加え、50歳代や60歳以上の方へも採用を拡大する取組もある【東京ガス株式会社 内田社長】。

出展:経済産業省 中途採用・経験者採用協議会「中途採用・経験者採用の促進に向けた企業経営者からみた提案

 

30代や40代だけでなく、スキルや経験次第では50代・60代についても中途採用を拡大しようとする取り組みもあります。

 

自分のキャリアや年収を伸ばすためにも、「これまで仕事を頑張ってきた!」という人は、積極的にチャレンジしてみるのがおすすめです。

 

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まとめ

 

さいごにこの記事のまとめですが、終身雇用の崩壊で大手企業への転職が狙い目な理由は、以下の通りです。

✓いま大手企業が狙い目な理由

理由①:大手企業の評価制度の変更

理由②:大手企業では転職者の需要が加速

 

大手企業を中心に、「実力主義」に移ってきているため、転職者を多く採用するようになってきています。

学歴に自信がなくても、スキルや経験があれば十分に逆転可能です。

 

上記で紹介した通り、30代や40代だけでなく、スキルや経験次第では50代・60代についても中途採用を拡大しようとする取り組みもあります。

「これまで仕事を頑張ってきた!」と思う人は、ぜひ積極的にチャレンジしてみてくださいね。

 

なお、僕がおすすめする転職エージェントは以下の通りです。すべて無料で利用できるので、まずは登録して希望する企業があるか・応募できる求人があるかなどをリサーチしてみてくださいね。

 

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おすすめ転職エージェントについては、こちらの記事で詳細に紹介しています。

「どんな人には、どこがおすすめか」なども紹介しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。

 

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今回は以上です。

これから変化が激しい時代。今後どうなっていくか不安な人、どうすれば生き残っていけるか悩んでいる人に、少しでも役立ててもらえたら嬉しいです。

 

ありがとうございました。

 

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