海外生活に憧れてる人
『海外生活してみたいけど、英語に自信ないしムリなんだろうな。どのくらいの英語力が必要なのか知りたいなぁ。それに、生活するなら転職もしなきゃいけないから、TOEICも900点くらいは必要なのかなぁ。あと、勉強に掛かる期間も教えてもらえたら嬉しいな。』
こういった悩みにお答えします。
✓この記事の想定読者
・海外生活に興味がある人
・英語の勉強を始めようと思っている人
・英語力に自信がない人
こんにちは、国際税理士のまぐすです。
この記事では、海外生活のために必要な英語力と勉強時間について解説します。
✓本記事の内容
・海外生活海外生活・転職に必要な英語力とは
・海外転職に必要な英語力を最短で身に付ける方法
・海外生活を実現するために必要なこと
この記事を書いている僕は、社会人1年目でTOEIC 400点台。そこから転職を繰り返し、現在はTOEIC 900点台で、海外でのんびり暮らしています。
✓本記事の信頼性
いま働いている会社では、日本人の現地採用のリクルート担当もしています。ペースで言えば、毎月10名くらいの履歴書を見て、3~4名くらい面接しています。(なお、その10名は結局どんな企業に就職したかも把握するようにしています。)
そのため、各国で採用されている日本人のレベルについても把握しています。
こんな僕が、世界各国で仕事をするようになるまでの経験を踏まえて、海外生活に興味がある方に向けて「海外生活のために必要な英語力と勉強時間」を解説します。
📓もくじ
海外生活・転職に必要な英語力とは
結論、『中学生レベル+α』、TOEICなら750点くらいです。
日本人は本当に英語が話せない?
「外国人に比べて日本人は英語できないし、、、」
そう思っていませんか?
確かに、英語が母国語でない国のTOEFLの平均点は、日本は高くないです。
オンライン英会話の最大手「レアジョブ」のこちらの記事によれば、TOEFLにおける平均点は30位のようです。
でも実は、これはあくまで「平均点」です。「少しは勉強してきたよ」という人からしたら、そんな上位の世界は遠いものでしょうか?
実はそんなことありません。
TOEICを開発しているETS(Educational Testing Service)がまとめた2018年の世界におけるTOEIC L&R受験者スコアを公表しました。
(実際に公表したのは、日本でTOEICを運営している国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)です)
国別平均スコアはこちらです
国名 | TOEIC L&R 平均スコア |
---|---|
カナダ | 871 |
チェコ共和国 | 812 |
ドイツ | 798 |
レバノン | 786 |
ベルギー | 774 |
イタリア | 767 |
フィリピン | 727 |
フランス | 724 |
モロッコ | 719 |
チュニジア | 718 |
スペイン | 712 |
ポルトガル | 708 |
アルゼンチン | 707 |
マダガスカル | 696 |
ロシア | 684 |
コスタリカ | 683 |
ペルー | 675 |
韓国 | 673 |
チリ | 673 |
ヨルダン | 671 |
アルジェリア | 658 |
エクアドル | 657 |
マレーシア | 649 |
セネガル | 639 |
カメルーン | 632 |
ギリシャ | 630 |
ブラジル | 629 |
トルコ | 625 |
コロンビア | 621 |
レユニオン | 618 |
インド | 609 |
ガボン | 607 |
コートジボワール | 605 |
ポーランド | 602 |
グアドループ | 592 |
中華人民共和国 | 578 |
エルサルバドル | 571 |
メキシコ | 568 |
マルティニーク | 568 |
台湾 | 554 |
ベナン | 546 |
香港 | 540 |
ベトナム | 533 |
日本 | 520 |
マカオ | 490 |
モンゴル | 479 |
タイ | 478 |
アルバニア | 473 |
インドネシア | 464 |
出典:IIBC 一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会
日本は平均点が低い、、、でも?
日本の平均点は520点。全体の中でも低いほうですね。
でも、注目して欲しいのが上位層です。
No.1である英語ネイティブであるカナダの点数『871点』。
ネイティブでも900点いってないんですよ?
上位層の多くはヨーロッパが占めますが、だいたい700点くらい。
多くのヨーロッパ人が英語を話したり、海外で働いたりしていますが、彼らもだいたい700点くらい。
少し頑張ればとれないレベルではありませんよね?
そのため、750点くらいあれば、十分に国際レベルなんです。
なお、TOEICを独学で900点取るための勉強法については、こちらの記事「【ビジネス英語】TOEICを独学で900点以上取るのに必要な勉強法ポイント3選【初心者や伸び悩んでる人におススメ】」で詳細に解説しているので、併せて確認してみてくださいね。
英文法は中学生レベルでOK
海外で日常生活を送るために必要な英文法のスキルは、中学生レベルで十分です。
ネイティブスピーカーの言っていることをよ~く聞いてみると、ほぼ中学生で習った文法に集約されます。
例えば、「I play baseball.」つまり『主語+動詞+目的語』(←こんなことすら考える必要ありませんが)をベースに、少し付け加えられた程度です。
例えば、日常で概ね出てくる英文法と言えば、このくらいだと思います。
・5W1Hの疑問文(例:Where are you going to go?どちらへ行く予定ですか?)
・Could / Wouldから始まるお願いor尋ねる文(例:Could you give me your advice?アドバイスもらえませんか)?)
・It is 〇〇 for XX to ~(It is difficult for me to use the phone.(私には)この電話を使うのは難しい)
忘れてしまっている人もいるかもしれません。
でも、「見たことないよ!」という人はいませんよね?
英語の契約書やプレゼンテーションをする場などでなければ、この程度しか聞いたことがありません。
僕がおすすめする英文法の英語教材は、こちらの5つです。
✓おすすめの英文法の教材【これから始める人はこの順がおススメ】
・どんどん話すための瞬間英作文トレーニング (CD BOOK)
・一億人の英文法 ――すべての日本人に贈る「話すため」の英文法(東進ブックス)
※リンクをクリックするとAmazonホームページへ飛びます。
正直なところ、これ全ては必要ありません。もし既に勉強を始めている人がいれば、「④ キク英文法 (英語の超人になる!アルク学参シリーズ)
なお、それぞれのおすすめ理由や使い方については、こちらの記事『【実体験】TOEIC英文法の基礎勉強でやるべき教材おすすめ3選+1【2ヵ月でマスター】』で詳細に解説しています。
英単語も『中学生+α』くらいでOK
英単語については、やるべき勉強法は以下の2つで十分です。
・上記の英文法の本に出てきた英単語を覚える
・TOEIC用の英単語「TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ (TOEIC TEST 特急シリーズ)
正直、この2つをやっていれば海外転職には、まずは十分です。
この2つだけでも、TOEICは800~850点レベルにはなると思います。(単語については)
「TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ (TOEIC TEST 特急シリーズ)
海外転職に必要な英語力を最短で身に付ける方法
必要な英語力の習得には、大きく3つのステップがあると思ってます。
ステップ1:英語の基礎固め【TOEICがおすすめ】
ステップ2:アウトプットの練習【話しましょう】
ステップ3:英語環境に身を置いてみよう【おすすめは短期留学】
ステップ1:英語の基礎固め【TOEICがおすすめ】
「いきなり留学しちゃってOKだよ!」という人もいますが、僕は多少の基礎は必要だと思ってます。
そして、基礎固めにおすすめなのがTOEICの勉強です。
その理由は、主に以下の通りです。
理由①:TOEICの表現はビジネスでそのまま使える
理由②:アメリカ英語以外も手軽に勉強できる
理由③:成長を感じ取りやすいので継続できる
理由④:未だに転職市場での評価が高い
詳細については、こちらの記事「【海外へ転職】最速でビジネス英語を身につける勉強法はTOEICがおススメな理由4選【想像より実用的ですよ】」に詳しくまとめていますので、ぜひご覧ください。
ステップ2:アウトプットの練習【話しましょう】
基礎が固まったら、次に必要なのがアウトプット。
文法や単語をいくら覚えたとしても、英語は単なるコミュニケーションのためのツール。
実際に「話す」「書く」などの練習をしなきゃ使えるようにはなれません。
僕の結論、『とにかく話す機会を増やすこと』です。
「学ぶこと」においてアウトプットが大切なことについては、こちらの本がおすすめ。ベストセラー作家・樺沢紫苑さんの書で、発行部数51万部突破、Amazonビジネス実用カテゴリー1位となった有名な本ですね。
とにかく話す!とにかくアウトプットする!というのが大事ということ。
社会人が安く英語を話す機会を得る方法は、以下が考えられます。
方法①:会社の研修制度の利用【あれば】
方法②:オンライン英会話
方法③:短期留学【特にセブ島がおすすめ】
方法④:スマホで勉強
人によって環境は違うと思うので、自分にあった方法を探してみてください。
上記4つの方法について、僕がおすすめする勉強法はこちらの記事『最短で英語を話せるようになる方法4つ【おすすめオンライン英会話も紹介】』で詳細に紹介しているので、ぜひご覧ください。
ステップ3:英語環境に身を置いてみよう【おすすめは短期留学】
さいごに、思い切って英語環境に身を置いてみよう。
方法としては、いきなり転職してもいいし、一旦は短期留学して「海外で暮らすイメージ」を持ってから転職するのもアリだと思います。
✓おすすめの留学先が知りたい人は、こちら
✓海外転職におすすめの転職エージェントを知りたい人は、こちらの記事をどうぞ
海外生活を実現するために必要なこと
海外生活を実現するために必要なこと、それは「環境を変える勇気」。
海外で働くことに興味がある人でも、いざとなると臆病になってしまうもの。
不安なら、まずは日本で環境を変えてみるのもアリ
先日、こういったツイートをしました。
大企業での中途採用の増加は、報道されてるだけでなく身近に実感できるほどになってきましたね。
銀行や商社など自社育成に拘っていた日系でも中途採用者がかなり増加。
国際競争力の向上のため高待遇で専門スキル保有者を確保する一方で、スキルがなければ淘汰されてく世界になっていくかもですね。 https://t.co/76IqYI1xEI
— まぐす|税理士&元コンサル×商社×金融 (@Mags_career) November 5, 2019
僕がこれまで経験した4大税理士法人、コンサルティングファーム、5大総合商社、大手金融機関のどのグローバル企業でも、近年は積極的に中途採用を進めています。
特に、グローバル競争で勝ち残るために、英語や海外に興味のある人はウェルカムといった印象です。
もし「いきなり海外へ!」が不安だったら、まずは国内で環境を変えてみることもおすすめ。
仕事で英語を使う環境であれば、独学以上に成長が見込めますよ。
ちなみに僕は、英語がまだほとんどしゃべれないときに、こちらのような経験をしました。
本当、間違いありませんね。
僕もこれまで仕事で
☑️新人時代にネイティブの前で放置
☑️外国人200人の前で急遽スピーチ
☑️説得できるまで帰れない海外出張などの経験を通して感じた『悔しさ』があってここまでこれた気がします。
悔しさを感じたら、あとは動くだけですね。 https://t.co/5LE9eodW9b
— まぐす|税理士&元コンサル×商社×金融 (@Mags_career) October 24, 2019
国内でもいいです。とにかく環境を変えてみることが成長のスタート。
おすすめの転職サイトは、こちらの記事『【実体験】おすすめ転職サイト・エージェントの紹介と比較まとめ【30代から50代にも】』にまとめていますので、まずは登録して自分がどういったところに転職できそうか調べてみてくださいね。
「英語力」は資産です
先日、こういったツイートをしました。
本当ですね。その企業が20-30年後に高給を払えるか分からないどころか、存続している保証すらない。
思考停止で『目先の利益を選ぶ』
は賛成できないけど
先入観から『目先の利益を無視』
も正しいとは思えない「40歳まで」など具体的に期限を決めてプロセスを描いてみるのが、間違いなさそうですね https://t.co/KD5jTkjRem
— まぐす|税理士&元コンサル×商社×金融 (@Mags_career) January 16, 2020
将来が見えないこの時代、中期的に資産になる経験というのはとても大事だと思っています。
「英語力」は資産です。
これからの時代、競争は国内だけではないと考えています。そのため、チャンスがあれば積極的に挑戦すべきだと思っています。
転職を経て、実際に海外で働いている僕が「海外で働くこと」をおすすめする理由については、こちらの記事『チャンスがあれば海外赴任・転職すべき理由3選【英語力がなくても挑戦しよう】』で詳しく解説していますので、不安になっちゃう人はぜひ見てみてくださいね。
「海外で働いたことがある」という経験が、資産になるはずですよ。
まずは動き出すことが大切
「海外で働いてみたいなぁ。でも不安だし、、、」
こんな人が多いと思います。
でも、そんなこと考えても仕方がありません。なぜなら、「そもそも転職できる企業があるかが分からないから。」
それであれば、まずは思い切って一歩を踏み出してみましょう。
こちらに海外転職におすすめな転職サイトを纏めました。
登録は無料ですので、もし転職しないとしても失うのは「登録に要した10分くらい」。
まずは思い切って第一歩を踏み出してください。
もし英語のレジュメが必要になったとしても、流行りのスキルシェアサービス『スキルのフリマ【ココナラ】
さいごに
今回は以上です。
ですが、知ってほしいことは「海外で働くことはそこまで難しくない」ということです。
まずは、あなたに合った勉強法を見つけて勉強を進めつつ、転職エージェントに登録してみてくださいね。履歴書や職務経歴書を作ることだって、英語の勉強になりますよ。