転職に興味がある人
『転職にちょっと興味があるんだけど、転職に成功する人と失敗する人って違いがあるのかな。転職に成功する人の特徴とか、成功のための秘訣とかあれば知りたいな。』
こんな疑問にお答えします。
✓この記事の想定読者
・転職に失敗したくない人
・転職にちょっとでも興味がある人
・これから転職活動をしてみようと思っている人
こんにちは、複数の大手企業で採用担当をしていた、税理士のまぐすです。
(キャリアについては、こちらの「プロフィール」をぜひご覧くださいね。)
この記事では、転職に興味がある人・これから始めてみようか悩んでいる人に向けて「転職に成功する人の特徴と秘訣」を紹介します。
✓この記事の信頼性
この記事を書いている僕は、4大税理士法人・5大総合商社・大手金融とキャリアを積んで、現在では海外で新規事業立上を担当しつつ、まったり海外生活をしています。
転職実績に加え、それぞれの企業で採用担当者もしていました。
そのため、転職者の気持ちだけでなく、就職・転職における企業側の都合なども詳しく把握しています。
各企業で採用担当をして気づきました。
正直なところ、この記事で紹介する3つの秘訣をちゃんと意識している人はかなり少ないし、僕自身が転職を成功させられた理由の一つが、この記事で紹介する秘訣かもしれません。
この記事を読めば、きっと他の候補者に大きく差をつけることができると思うので、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。
それでは、紹介していきます。
📓もくじ
転職に成功する人の特徴と秘訣は3つ
転職に成功する人の特徴と秘訣。厳選すると3つしかありません。
それは、以下の通りです。
✓転職に成功する人の特徴と秘訣
秘訣①:「自分と言う商品を売り込む」というマインド
秘訣②:「面接官が社内を説得するための材料を与える」という姿勢
秘訣③:「履歴書や職務経歴書に、すべては欠かない」というテクニック
秘訣①:「自分と言う商品を売り込む」というマインド
転職とは、一言でいえば「自分と言う商品を売り込むこと」です。
採用は会社にとって大きな買い物
会社が転職者を採用するときに必ず持っている目線。
それは、以下の通りです。
その人が、自分の給料を超える成果・結果を会社に与えてくれるか。
例えば、年収1,000万円の30歳を、60歳まで採用するとします。
この場合、会社側では年間1,500万円~2,000万円、30年間で4億5,000万円~6億円くらいコストがかかります。
会社側では、給料だけでなく、パソコンやデスクの設備費用や、社会保険料や退職金の積み立てなど、給料以外にも多くのコストがかかるからです。
会社にとって、採用がどれだけ大切なことかわかりますよね。
自分と言う商品を売り込む
会社にとって、内定を出すということ。
それはつまり、将来にわたって活用する何億円もの買い物をすると言うこと。
「自分は数億円の価値を提供できる人材なんだ」と言う気持ちでアピールしよう。
この「コスト感覚」をもって、
長期的に見て「会社にとってもメリットがある存在」ということを意識することが大切。
仮に、圧迫面接や意地悪な質問があっても、そこでめげてはいけない。
なぜなら、相手は大きな買い物をするのだから腹探しをするのは当然。
例えば、高級な家具家電や、一軒家を購入する場合。
立地や周辺の環境、他の製品との比較など、出来る限り慎重にいろんな角度で調べると思います。
もちろん、人と物を比較はできませんが、気持ちとしては似たところがあると思いますよ。
そのため「会社は自分と言う高い買い物するんだ」という心構えでいることが大事。
準備も慎重になるし、圧迫面接等の緊張状態も「仕方ないかな」と思えると思いますよ。
秘訣②:「面接官が社内を説得するための材料を与える」という姿勢
実はこれ、面接官の立場からするとかなり大切。
応募する側からすると、「目の前の面接官に好かれよう」「面接官を口説き落とそう」と必死になっている人がほとんど。
それ自体、間違ってはいません。
ですが、転職成功者は「面接官の裏にいる“最終決定者”」を見ています。
もし内定を出すとした場合、面接官はその人の上司を説得したり、社内稟議を通す必要があります。
上記でも紹介した通り、高価な買い物ですからね。
つまり、面接官がその上司に、応募者の人柄やスキル、どんなふうに会社に貢献してくれるかなどを、応募者に代わって説明してあげる必要があるんです。
それが説明できない限り、内定の社内稟議は通りません。
そのため、その面接官が、上司に報告しやすいように、ということを意識しながら、自分をアピールしなければいけません。
ポイントは「ストーリー仕立て」
では、どのようにアピールすれば、面接官がその上司に説明しやすいか。
ポイントは、「ストーリー仕立て」。具体性のあるエピソードが大事。
面接をイメージすると、形式ばったポイントや、定性的な実績をアピールすることをイメージする人、少なくないかと思います。
例えば、学歴やTOEICの点数、現職での実績などです。
でも、それでは具体性がなく、面接官もその上司に、臨場感を持って「具体的にどのように」有望な人材なのかを説明しづらい。
そのため、できるだけ実際のエピソードを添えて、ストーリー仕立てで説明するように心がけるのがおすすめ。
どんな小さな実績や、ちょっとしたエピソードでもいいです。
過去を思い出しつつ、ストーリーを組み立ててみてくださいね。
秘訣③:「履歴書や職務経歴書に、すべては書かない」というテクニック
真面目な人ほどやりがちなのが、このポイント。
履歴書や職務経歴書に、言いたいことすべてを書いてはダメ。
履歴書は「きっかけ作り」
転職成功者における履歴書や職務経歴書の位置づけ。
それは「質問のきっかけ作り」です。
たまに、実績を大きく見せるためか、こと細かに詳細まで全てが書いてある職務経歴書を見かけます。
ただ、これでは書類をうまく利用できていません。
その理由は、以下の2つです。
理由①:書類審査で落とされやすくなってしまう
理由②:面接で想定外の質問をされてしまう
理由①:書類審査で落とされやすくなってしまう
理由①は、「面接してみたい!あってみたい!」と思われなくなる可能性があるためです。
職務経歴書で、その人の実績やストーリーがほぼイメージできてしまうと、それ以上の興味を持ってもらえません。
面接のために時間と労力をかけようと思わないということですね。
それどころか、「まぁきっとこんな感じだろ」と勝手にイメージされてしまい、書類審査の段階で落とされてるなんて結果になっちゃうかもです。
理由②:面接で想定外の質問をされてしまう
また、職務経歴書に全てが書いてあると、せっかく面接に進んだとしても、面接官はそれ以上聞くことがありません。
そのため、履歴書には載っていないことや、予想してなかったような質問がされる可能性が高まります。
履歴書に書いていることはきっと、アピールしたいポイント。
面接では、あくまでそのアピールしたいポイントに関する質問をされるように、職務経歴書を作ることがおすすめ。
面接でも生きる職務経歴書の具体的な書き方については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
ぜひ併せてチェックしてみてくださいね。
押さえておきたい職務経歴書の書き方のポイント
上記を見て、「じゃあどんな感じで職務経歴書を書けばいいんだ」と悩む人もいるかもしれません。
そこで、上記を踏まえて「職務経歴書の書き方のポイント」を紹介します。
ポイントは3つです。
✓転職成功のための職務経歴書のポイント
ポイント①:形容詞や抽象的な表現を避ける
ポイント②:箇条書きをうまく使う
ポイント③:その仕事の難しさを明確に
ポイント①:形容詞や抽象的な表現を避ける
特にやってしまいがちな間違いがこれ。
抽象的な表現は、いくら使っても相手には全く伝わらない。
主観的な形容詞も、あまり意味はありませんよ。
抽象的な表現や、主観的な形容詞。
これらはできるだけ避けるべき。
意味がないだけでなく、文章がダラダラと長くなってしまい、読みにくくなってしまう可能性だってあるからです。
抽象的な表現や、避けるべき主観的な形容詞とは、例えば以下です。
・十分に
・しっかりと
・たくさん
・頑張って
作り方は「後から事例に置き換える」
とは言え、初めから形容詞なしに全てを表現するのは難しい。
むしろ、それにとらわれて変な文章になってしまうかもしれません。
そのため、まずは一旦自由にドラフトしてみてOK。
後から読み返して、抽象的な表現や、主観的な形容詞を具体的な事例に置き換えればOKです。
抽象的な表現や形容詞は、できるだけ数字や具体的な事例に変更しよう
事例は小さなことでもOKです。
抽象的な表現より、伝わりやすくなりますよ。
ポイント②:箇条書きをうまく使う
履歴書や職務経歴書は、見やすさも大切。
なぜなら、採用担当は多くの候補者の書類を見なきゃいけないからです。
その中から「期待できそうだな!」と思う人を探しているので、「見やすく」「わかりやすく」が大切。
とは言え、いきなり文章力を上達させるのも難しいし、これから現職での実績が増えるということもないかもしれない。
手っ取り早いのは、「箇条書きをうまく利用すること」です。
箇条書きを使うと、見やすくなるだけでなく、余計な形容詞なども使われなくなるため、簡潔で見やすい文章になります。
むしろ、箇条書きから構成を考えてもOK
テクニックの一つとして、「書きたいことを箇条書きすること」から始めるのもおすすめ。
なぜなら、構成を組み立てやすくなるからです。
起承転結に分けて、それぞれ伝えたい“コアメッセージ”や“エピソード”を箇条書きしてみる。
それに、小さな実績やエピソードなどを肉付けしていっても、うまく文章が作れると思いますよ。
ポイント③:その仕事の難しさを明確に
採用担当の立場からすれば、一番大事かもしれないポイントがこちらです。
すごく重要なのに、書かれていないことが多いポイントかもしれません。
誰もが、仕事でこんなんに直面した事はあるはず。
でも、いざ職務経歴書に書こうとすると、「こんなことを頑張った」「こんな工夫をした」ということばかりが書いてあるケースが多い気がします。
何となく、心当たりのあるという人も少なくないんじゃないかと思います。
でも、採用担当者から見れば、前職と環境も状況も違うので、「それがどれだけ大変なことなのか」「どれだけ凄いことなのか」、全くわかりません。。。
例えば、「営業で1位になった」「社内で初めて○○をした」といっても、正直それがすごいのかどうかわかりません。
営業で1位といっても、何人の中での1位なのかや、それが先輩のサポートのおかげなのかなど。
「社内で初めて○○をした」といっても、他の人がやらなかった理由がなんなのか、課題がなんなのかわからなければ、すごいのかどうかすらわからない。
なので、まず書くべき事は「その仕事のどんなところが、どのように難しかったか」です。
正直なところ、課題に対する解決策や工夫で、他の候補者に差をつける事は結構難しいです。
なぜなら、会社組織でできる事は、ある程度決まっているから。
それよりも、『なぜその仕事が難しかったのか」を、具体的にイメージさせ、理解させることの方が、勝敗を分けるきっかけになりますよ。
より詳しい「履歴書や職務経歴書の書き方」については、こちらの記事でも詳しく紹介しているので、ぜひ併せてチェックしてみてくださいね。
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まとめ
最後に、この記事のおさらいです。
転職に成功する人の特徴と秘訣は、以下の通りです。
✓転職に成功する人の特徴と秘訣
秘訣①:「自分と言う商品を売り込む」というマインド
秘訣②:「面接官が社内を説得するための材料を与える」という姿勢
秘訣③:「履歴書や職務経歴書に、すべては欠かない」というテクニック
さらに、転職成功のための職務経歴書のポイントは以下の3つです。
✓転職成功のための職務経歴書のポイント
ポイント①:形容詞や抽象的な表現を避ける
ポイント②:箇条書きをうまく使う
ポイント③:その仕事の難しさを明確に
今回紹介したポイントを理解したら、ぜひ転職活動にチャレンジしてみてくださいね。
転職は、きっと想像している以上に時間がかかります。
ぜひ転職を成功させて、自分が望む環境・生活を実現させてくださいね。
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この記事が、少しでも転職成功に役立ってくれたら嬉しいです。
今回は以上です。ありがとうございました。