履歴書や職務経歴書を書こうと思ってる人
『転職活動しようと思っているんだけど、履歴書や職務経歴書が参考例どおりになっちゃって、どうも味気ない。好感が持てる、内定が取れる履歴書や職務経歴書ってどうやって書くの?』
こういった悩みを解決します。
✓この記事の想定読者
・履歴書や職務経歴書を書こうと思っている人
・書類の作成に悩んでいる人
・転職に成功しやすい書類のポイントが知りたい人
こんにちは、Big4・5大総合商社・大手金融で採用担当をしていた、税理士のまぐすです。
本記事では、合格しやすい履歴書・職務経歴書の書き方のポイントを3つご紹介します。
✓この記事の信頼性
これらのポイントを使って作成した履歴書や職務経歴書を使って転職に挑んだ僕は、新卒ではとても入れなかったら超大手企業に転職することができました。
また、すべての会社で採用担当をした経験があります。
このポイントを押さえた履歴書があれば、書類審査だけでなく面接もきっとうまくいくはずです。
先に結論を言うと、合格しやすい履歴書等のポイントは以下です。
、一言で言えば、「いかに書類審査後の面接まで意識できるか」がカギになります。
ただし、「じゃあ、どんなことを書けばいいんだ!?」と悩む人もいると思いますので、書類を書き始める前の準備段階から、丁寧に解説していきますね。
この記事を読み終えると、履歴書や職務経歴書に具体性がつくだけでなく、面接に対しても自信が持てるはずです。
ぜひ最後まで読んで、他の候補者に勝てる履歴書・職務経歴書を作って、就職・転職を成功させてもらえたら嬉しいです。
以下では、それぞれのポイントについて細かく説明していきますね。
📓もくじ
書類のポイントだけじゃなく、事前準備から大事
先に結論を伝えると、合格しやすい履歴書・職務経歴書の書き方ポイントは以下の通りです。
✓合格しやすい履歴書・職務経歴書の書き方ポイント
ポイント①:とにかく端的な表現を使う
ポイント②:読む側のことを思って書く
ポイント③:事前に考えたストーリーに沿って書く
ポイント④:上記を5回は繰り返す
これらについては、後半で詳しく紹介していきます。
その前に、書類そのものだけではなく、書類作成の各ステップで心得ておくべきポイントが3つあります。
✓書類作成の大事なポイント・心得
ポイント①:実績の棚卸し
ポイント②:入社後のストーリーをイメージさせる
ポイント③:端的な表現を使い、5回は読み返すこと
これらの「心得ておくべきポイント」を紹介しつつ、具体的な書類作成時のポイントを解説していきます。
ポイント①:実績の棚卸し
まず一つ目は、「実績をちゃんと棚卸しする」ということです。
その企業に「この人を採用したい!」と思わせるために必要なこと。それは「実際にその会社で働いている姿」「どんな活躍ができるか」をイメージさせることです。
そのために必要になるのが、「これまでの実績」です。
就職や転職で、過去の経験や実績について質問される理由。
それは、面接官は「この人はうちの会社にどんなメリットを与えてくれるんだ?」「この人はうちで何ができるの?」と、その応募者が実際に入社して働いている姿をイメージしているからです。
例えば、以下のようなことをイメージしながら聞いています。
✓面接官が面接中に考えていること
・うちの会社の人たちと上手くやっていけるかな。
・うちの会社のどの部署が一番合いそうかな。
・うちの会社で、どんなキャリアを歩んでいけそうかな。
考えてみれば当然ですよね。その会社で働いている姿・活躍している姿がイメージできなければ、「よし、採用しよう!」という気にはなりませんよね。
こんなイメージが鮮明になればなるほど、内定が近づきます。
以下では、内定を勝ち取るための実勢の棚卸し方法について紹介します。
注意点:嘘はすぐバレます【ホントです】
では、実績を棚卸しする具体的な方法を紹介していきますが、その前に、注意点を紹介してきます。
当然ですが、「実績の棚卸し」で嘘はダメです。
採用担当をしてみると分かりますが、思っている以上に嘘はバレます。
仮に嘘ではないとしても「嘘っぽいな」と思われた時点で、不合格だと思った方がいいですよ。
履歴書や職務経歴書で嘘をついたら、もしそこを面接で聞かれた際に必ずあなたは不自然になります。
その他の全てが高評価だったとしても、1つ違和感があったり、嘘を見抜かれた場合は、間違いなく不合格となってしまいます。
小さいことも含めて棚卸し
履歴書や職務経歴書を書き始めるにあたって、まずすべきこと。それは、過去の自分の回想。
そのときに、1つ心がけるべきことがあります。
過去の自分を回想するとき、「頑張ったな」「自慢できるな」と思うこと以外にも、「嬉しかったな」「苦労したな」「失敗したな」など、どんな小さなことでも全て紙に書きだしましょう。
どんな小さなことでも「実績」になり得る
ここでいう実績は、必ずしも大きいことでなくてオッケーです。むしろ、大半が小さな実績なのではないでしょうか。
ただし、それでOKです。
なぜなら、正直なところ、企業側は次のように考えています。
誰もが納得できるような実績を持っている人なんて、ほぼいない。
「サークルを立ち上げました」「営業1位でした」「社内で表彰されました」と言っても、それがどれくらいすごいことなのか、それは会社規模や環境によって全然違います。
つまり、ほとんどの人の・ほぼ全ての実績はすべて「小さな実績」と割り切ってしまいましょう。
一つ、具体例を出してみます。
具体例:
自分の上司である課長が、役員のメールにCCで入れてきたとします。
実は、それも実績です。
「他に誰も担当がいなかったから」かどうかなんて関係ありません。少なくとも課長は、役員とやりとりをする上で必要、もしくは必要になるかもしれないと思ったということ。これが実績です。
もしかしたら何か資料の作成を課長からお願いされたかもしれません。それも立派な実績です。
こうした小さなことは、じっくり自分の仕事を振り返れば1つくらいはあるという人が多いんじゃないかと思います。
僕の場合は、会社のeメールを全てさかのぼり、会社のフォルダを全て見直して”小さな実績”をすべて棚卸ししましたよ。
今やっていること、これからやる予定のことでもOK
過去の実績と言うと「既に完了していること」「達成している事」と思う人も多いかもしれません。
ですが、実はそんなことはないです。
実績とは、過去に成し遂げたことだけじゃなく、今まさに担当している案件や、近い将来担当することになっている案件でもOKです。
今まさに担当している案件やこれから担当する仕事。それは過去の実績の結果として、与えられるものです。
「きっとやってくれる」「そろそろこんな仕事を任せてみよう」そんなことを考えて与えられているはずです。
つまり、今まさに担当している案件や、近い将来担当することになっている案件を紹介することで、以下のような効果があるんです。
面接官が、「その人の過去の実績を勝手に想像してくれる」という効果があります。
そのため、「過去」にとらわれず、「今」や「将来」にも着目して棚卸ししてみましょう。
特別なことがなければ、組み合わせればOK
特別なことがなければ、組み合わせればオッケーです。
「何を言ってるんだ?」と思われるかもしれないので、少し例を挙げてみます。
具体例①:
例えば、以下のようなことをした経験があったとします。
・研修の講師をやった
・新卒の面接官に採用された
「研修の講師」をやったことがない人でも、新入社員の教育係くらいはやったことがある人が多いんじゃないかと思います。「新卒の面接官」をやったことがなくても、上司から後輩の働きについて相談された経験がある人も多いと思います。
こんな2つの経験を組み合わせて「実績」として紹介していきます。
以下のようなイメージです。
研修の講師をやった
↓
結果、とても評判が良かった。
↓
それは、相手が何を考えているのかをしっかりと把握しながら話していたから、とてもわかりやすかったと評価された
↓
その結果として、人の見る目があるとして新卒の3面接官に採用されました。
「評判が良かった!なんて言われたことない、、、」という人は、その結果「部下がこんな活躍をしてくれた」でもOK。人の実績は、自分のおかげということだってあるんです。
次の例を挙げてみます。
具体例②:
・組合の活動で、街の祭りの実行委員に選ばれた
・店営業部へ異動になった
一見、何にも関係のなさそうな経験ですが、これを以下のようにつなげていきます。
お祭りの実行委員になった
↓
そのとき、街の人から褒められた・ありがとうと言われた
↓
コミュニケーション能力や人を説得する力があるとされた
↓
営業に異動になった理由は、そんな対人能力を評価された結果だと思っている
ある意味、ものすごくポジティブな解釈かもしれません。でもそれでいいんです。
つまり、「ストーリーさえ意識すれば、どんな経験でも実績になる」ということです。
もちろん、これだけですごい実績を残したとは言えないかもしれません。
でも、いくつかの事実を組み合わせれば、1つが原因、1つが結果と言うストーリーを作り出すことが可能です。
ではなぜストーリーが必要かと言うことを、次に解説します。
ポイント②:入社後のストーリーをイメージさせる
入社後のストーリーとは、「キャリアプラン」です。
つまり、実際に転職が成功して入社した後の社内でのキャリアプラン、この会社でのストーリーを用意しておく
ストーリーを事前に準備して行くメリットは、主に以下の2つです。
✓ストーリーの重要性
・あなたの履歴書や職務経歴書に説明力が生まれる
・面接の際に概ねストーリーに沿って質問をしてもらうことができる
特に、大きな実績を持っていないと言う人こそ、このストーリーが大事。
大きな実績があれば、面接ではそれが必ず話題になるので事前準備がしやすいです。
でも、大きな実績がない人は、この「ストーリー」にそって面接でやり取りがされるからです。
そのため、作り上げたストーリーに当てはめるように、履歴書や職務経歴書を書いていきましょう。
その際、作り上げたストーリーのキーワードとなる単語や経験、出来事等は、その順番や関係性に注意して書くことが必要です。聞かれたときに答えやすいですからね。
「ストーリー」が面接で重要だということは分かってもらえたと思うので、そのストーリーを伝える手段となるのが、「履歴書と職務経歴書」というわけです。
そこで、ここからは具体的にどのようにストーリーを作っていくのか、ポイントを紹介します。
就職・転職してからの目標を設定する
漠然とした理想でOKです。
まずは「その会社でどうなりたいか」「何を達成したいか」「どうなりたいか」ということを、とにかくイメージしてください。もちろん希望や理想で構いません。
イメージできれば、それを「目標」に置き換えてしまってOKです。
「でも、自分がそうなれるかな、、、」と思う人もいるかもしれません。ですが、そんなこと考える必要はありません。
あなたが実現できるかどうかは問題じゃありません。場合によっては「この人はモチベーションが高いな!」と高評価になるかもしれないので、ネガティブに考える必要はありません。
ただし、自分自身が実現できるかどうかは別として、その会社で実現可能な目標にしてくださいね。
当然ですが、不動産会社の面接で「いつかスポーツカーを作ってみたいんだ!」なんて言っても、ほぼ無理ですよね。
それと同じで、自分が希望する部署・ポジションで実現可能な目標にしてくださいね。
短期的なストーリー(キャリアプラン)を考える
「短期的なストーリー」とは、「入社してすぐ、どんなことで貢献できるか」と考えればOKです。
「自分の持っているスキルならこんなことが生かせるだろうな」「昔経験したこれが生かせるかもな」と言う、短期的に活躍できる場をいくつかイメージしておいてください。
まずは、会社が抱えている現在の課題や問題などで活躍してくれるかどうかに答える必要があるからです。
ただし、短期的なストーリーだけでは内定は取れない
とはいえ、残念ながら短期的なストーリーだけでは、内定を勝ち取るのは難しいです。
というのも、理由は主に以下のとおりです。
・その人が入社して活躍するイメージまでは繋がりにくい
・ほかの応募者も、みんなそこをアピールする
もちろん、即戦力を期待している企業としては大事なポイントです。
でも、他の人もみんな「短期的なストーリー」をアピールするし、長期的に貢献してくれるイメージがしにくいので、これだけでは内定にはつながりにくいです。
でも、以下の理由で短期的なストーリーは必ず必要です。
✓短期的なストーリーが必要な理由
・他の人と、最低でも同じくらいはアピールしなきゃいけない。
・話の話題になるし、分かりやすい
つまり、企業が最低限求めている自己アピールだし、最初の話題作りのためにも重要なので、短期的なストーリーは必要になります。
これがないと、どうしても書類審査の段階で興味を持ってもらいにくくなってしまいます、、、
長期的なストーリー「キャリアプラン」を考える
こちらは主に、面接対策になります。
採用担当側からすると、転職活動のプロセスは大きく2つに分かれています。
・履歴書や職務経歴書で「過去」を確認
・面接で、その会社での「最終目標(どうなりたいか)」など「未来」を確認
面接官としては、その2つが繋がらなければあなたのキャリアプランを全くイメージできません。
そのため、最終目標まで見据えた「長期的なストーリー」を考えておいてください。
そうすることで得られるメリットは以下になります。
✓長期的なストーリーのメリット
・履歴書や職務経歴書に記載していることに自信がなくても、それが面接官の目にどのように映るかをイメージすることができる
・面接で聞かれても対応できる
・入社後のイメージを与えやすくなる
つまり、書類をもとに面接が進められ、書類をもとに質問がされます。
質問事項も事前に想定できちゃうし、結果として入社後のイメージがさせやすくなるため、内定獲得に大きく近づけるというわけです。
ポイント③:端的な表現を使い、5回は読み返すこと
ここでは、実際に履歴書や職務経歴書を書く上でのポイントを説明します。
面接官は何度も経験を積んでいるプロがほとんどです。また、同じ時期に何十枚も履歴書を見ているかもしれません。
そんな中で目指すためには、ポイントが3つあります。
✓内定が取れる書類のポイント
ポイント①:とにかく端的な表現を使う
ポイント②:読む側のことを思って書く
ポイント③:事前に考えたストーリーに沿って書く
ポイント④:上記を5回は繰り返す
以下では、それぞれのポイントについて解説していきます。
とにかく端的な表現を使う
とにかく端的な表現を使いましょう。
長々とした表現で、何を言っているかよくわからない文章は、毎日何十枚も履歴書を見ている担当者にとってストレスです。
反対に、端的で分かりやすい表現を使っていればそれだけで他の候補者の一歩先を行くことができます。
読む側のことを思って書く
話したいこと・伝えたいことだけ一方的に書くのはやめ、読む人がどう思うかということを意識して書くことにしましょう。
履歴書や職務経歴書は、過去の事実を記載するものではありますが、事実の羅列では全く意味がありません。
読む側が、なぜこれを記載したのか、どんなことをあなたがアピールしたいのかということがわかるように意識して描きましょう。
事前に考えたストーリーに沿って書く
ストーリー性を持った書き方にしましょう。
こうすることで得られる最大のメリットは、相手からの質問をある程度想定することができるようになることです。
過去の実績とゴール(会社で達成したいこと)をセットすれば、面接官は当然にその間のプロセスを聞いてきます。
事前にその間のプロセス(ストーリー)を考えておけば、何を聞かれるかと言う事の恐怖感もなくなります。
これらを5回は繰り返す
意外とこれをやっている人が少ない気がしますが、ここまでのプロセスを5回はくりかえしてください。
5回というと多く感じるでしょうか。でも、何もそれを1日でというわけではありません。むしろ日にちを開けて数日間の間に5回以上というイメージです。
日を改めると、「なんでこんなこと書いたんだっけ?」「ここ言っている意味が分からないな」など、色々な発見が生まれます。
ちなみに僕は、転職を始めると決まって最終面接が終わるまでの期間、毎日見直してましたよ!
まとめ
この記事のおさらいです。
まず、書類作成にあたっての大事な心得は、以下の3つです。
✓書類作成の大事な心得
ポイント①:実績の棚卸し
ポイント②:入社後のストーリーをイメージさせる
ポイント③:端的な表現を使い、5回は読み返すこと
その上で、具体的な書類作成時のポイントは、以下の4つです。
✓合格しやすい履歴書・職務経歴書の書き方ポイント
ポイント①:とにかく端的な表現を使う
ポイント②:読む側のことを思って書く
ポイント③:事前に考えたストーリーに沿って書く
ポイント④:上記を5回は繰り返す
そして、これらの書類が完成したら、必ずだれかに見てもらいましょう。客観的な視点で添削してくれると、より面接官に伝わりやすい・内定が取りやすい書類にブラッシュアップされます。
もし転職であれば、添削サポートまでしてくれる転職エージェントを利用しよう
履歴書・職務経歴書なので、誰にでも見せられるものではありません。
また、素人に見せても仕方がありません。
そこで、転職のプロであるエージェントから意見をもらうようにしましょう。
自分の希望する業界に強い・信頼できるエージェントをしっかり見つけることも、内定獲得に大きく近づけますよ。
僕がおすすめする転職サイト・エージェントはこちらの記事で詳しく紹介しています。
最後の最後、どこのエージェントを利用するかで内定にも影響してくると考えています。
ここまで読んでくれた人はきっと、真面目で誠実な人だと思います。ぜひ転職エージェント選びにも手を抜かず、転職を成功させてくださいね。
今回は以上です。ありがとうございました。