『税理士業界での転職を考えているんだけど、この業界は普通の業界と違って転職情報が少ない気がする、、、インターネットでも企業情報が少ないし、あっても同じようなことが書いてあって、特徴とかが良く分からないな。転職で失敗したくないから、税理士業界での転職でのポイントとかあれば知りたいな。』
こんな悩みにお答えします。
こんにちは、税理士のまぐすです。
✓この記事の想定読者
・税理士業界での転職を考えている人
・転職情報が少なくて困っている人
・転職業界での転職のポイントを知りたい人
こんにちは、税理士のまぐすです。
この記事では『税理士業界での転職を失敗しないために必要なこと』について、厳選して3つ紹介していきます。
✓この記事の信頼性
この記事を書いている僕は、税理士としてBig 4税理士法人、5大総合商社、大手金融機関、国内外の会計税務コンサルティングファームで働いた経験があります。
さらに、それぞれの会社では転職者の採用担当者をしていました。(ちなみに現職でも)
税理士業界は専門性の高い業界。例えば以下のような特徴があります。
・転職情報が少ない
・繁忙期がある
・明確な新卒入社時期がない… など
事実、僕も就職・転職するときはその情報収集に一番困りました、、、
そこで、実際に僕が税理士業界で就職・転職したときに気づいた「税理士業界での転職を失敗しないためのポイント」を、厳選して3つ紹介します。
「当たり前、だけど税理士業界ではそれがとても大事」というポイントもありますので、ぜひ最後まで読んで、素晴らしい就職・転職を成功させてくださいね。
それでは、紹介していきますね。
📓もくじ
必要なこと①:転職すべき時期を決める
まず大切なことは、転職する時期を決めることです。「当然でしょ」と思っている人もいるかもしれませんが、税理士業界では時期が非常に大事。
まずは、なぜ時期が大切なのか、解説していきますね。
就職しやすい時期と難しい時期がある
税理士業界には、転職しやすい時期とし難い時期があります。
それは主に、以下の2つのイベントが影響しています。
・ 税理士試験とその結果の発表の時期【応募者が増える】
・ 繁忙期【需要が増える】
そのため、時期によって企業側の需要も異なるだけでなく、応募者のレベルが大きく異なるといったことも起きます。
詳細は以下の記事にまとめていますので、ここでは『時期によって入り易さに違いがあるんだな』 ということだけわかって頂ければと思います。
時期を逆算すべき
失敗しないためには、採用されやすい時期を狙って、逆算して準備を始めるべきです。
企業側で採用担当をしていて気づくことが、『応募から実際に働き始めるまでのスケジュールを把握していない人が多い』ということ。
実際に応募してから内定を取り、働き始めるまでには思っている以上に時間がかかります。
実際に内定がでたとしても、そのあと次の会社はあなたを受け入れるための準備をしなければなりません。
例えば、デスクの管理やセキュリティーカードの手配、パソコンの設定や労務関係での届出など…
あなた自身も、いまの会社を円満に退社するため、前もって上司に報告しなければなりません。
つまり、『あなたの都合だけですぐに転職活動できない』ということです。
一番入社しやすい時期を狙って転職活動をするなら、事前にしっかりとスケジュールを確認した方がよいでしょう。
その点は、税理士法人や会計事務所によっても違いがありますので、転職エージェントに相談することがおすすめです。
できるだけ早めに準備すべき
税理士法人や会計事務所の求人は、いつも需要があるとは限りません。
新しい顧客が獲得できたときや、誰かが辞めたとき。新しい部署を立ち上げたときなど、いつ募集があるかわかりません。
そのため、転職する時期を決めたら、できるだけ早めに準備を始めることがおすすめ。
マンションやアパートと同じで、ある程度長い期間をかけて探した方が、より自分の希望にあった案件を見つけることができますよ。
必要なこと②:市場の状況を調べる
税理士業界は、時期によって入り易さが異なることに加えて、その年によって募集の人数に大きな変動があります。
ここでは、その点について解説しますね。
需要が高い時と低い時の差が大きい
税理士業界は、人材の需要が高い時と低い時の差が本当に大きいです。
そう思う人もいるかもしれません。ですが本当です。
某Big4税理士法人は、2010年あたりに数年間も新卒を1人も採用しない時期がありました。
こちらは、知っている人は知っている裏情報。
でも、もしそんな状況だったら、あなたがいくら頑張っても成果は出ません。
▼4大税理士法人に関するnote
そういった裏事情を含め、4大税理士法人と呼ばれる4つの税理士法人の違いや特徴を、本音や裏話を踏まえて正直にまとめてみました。
【実体験】4大税理士法人それぞれの特徴や違いを正直に紹介【元Big4税理士が紹介】
4大税理士法人への就職を検討している人は、ぜひご覧くださいね。
需要が高いときは積極的に
需要が高い時期であれば、普段採用されないかもしれない税理士法人や会計事務所に挑戦してみるべきです。
税理士業界の雇用の需要は、経済状況に大きく影響します。
なぜなら、顧客である企業が元気であれば、それだけやることも多くなるからです。
反対に、景気が悪いと企業側は管理コストなどを下げる傾向にあるため、税理士法人や会計事務所へ委託する仕事も減るため、税理士業界として人材の需要が減ります。
そのため、せっかく需要が高い時期に転職することを決めたのであれば、ぜひ積極的に挑戦してみてくださいね。
必要なこと③:転職エージェント選び
さいごに、税理士業界で転職で失敗しないために必要なことは、『転職エージェント選び』です。
税理士業界が専門性が高いこともあって、これは本当に大切。以下でその理由を説明していきますね。
理由1:税理士業界の転職情報は一般に出回りにくい
税理士業界は、基本的に転職情報が少なめです。あまり出回っていないということです。
理由は諸説ありますが、一番イメージしやすいのが『税理士法人や会計事務所は、一般でいうところの中小企業くらいの規模しかないから』です。
『最大手であるBig4税理士法ですら、従業員は500〜600名程度です』
そのため、働いている人やOBOGも少なく、情報が出回りにくいのです。
さらに、中小企業くらいの規模の税理士法人・会計事務所が多いので、人材が必要となるのも急なのです。
『急に一気に人がやめちゃったから募集したい!』なんてこともあると思います。(というか、そういった話はよく聞きます。)
だからこそ、情報が集まる転職エージェントは、情報収集のためには極めて重要です。
転職すると決まっていないとしても、早めに情報収集は始めるべきです。
もしまだ登録していない人がいたら、まずは登録してゆっくりにでも情報収集を始めてみてください。
なお、これから税理士業界に挑戦する人には、こちらの記事の『税理士におすすめなサイト/エージェント』におすすめをまとめています。
まとめ
税理士業界は専門的な業界であることから、転職や市場においても多くの特徴があります。
その特徴をしっかりと捉えて、戦略的に転職活動を進めましょう。
そうすることで、きっとこの業界での転職で成功を掴めますよ。
なお、最適な転職エージェントの選び方についてはこちらの記事にまとめていますので、転職サイト/エージェントに登録する前にあわせて確認してみてくださいね。
今回は以上です。ありがとうございました。