転職を考えている人
『転職では英語力があれば転職に有利って聞くけど、、、本当かな。これからは翻訳機やGoogle翻訳の技術も進むだろうし、英語力なんて必要なくなるかもしれない。英語力が本当に転職に有利なのか知りたいな。』
こんな疑問にお答えします。
✓この記事の想定読者
・転職を考えている人
・英語に興味がある社会人
・転職で英語力が評価されるか知りたい人
こんにちは、国際税理士のまぐすです。
この記事では、「転職で英語力が評価されるかどうか」について解説します。
結論、転職で英語力やTOEICは強みになります。
✓この記事の信頼性
この記事を書いている僕は、4大税理士法人・5大総合商社・大手金融・海外生活とキャリアを積み、それぞれの企業で採用担当をしていました。
また、僕自身が社会人1年目にTOEIC 400点台からスタートし、TOEIC 900点台まで伸ばし、転職に成功してきました。今では主に海外で働けるほどキャリアの幅を広げることができました。
それでは、解説していきますね。
📓もくじ
転職で英語力やTOEICは強みになる
大手企業での採用担当の立場、そして僕自身の転職実績からすると、転職で英語力やTOEICは間違いなく強みになります。
年収の高い会社なら、どこでも英語力が必要。企業が「英語ができる人だったらいいな」と思っているからです。
そこで、まずは企業側の立場で「なぜ英語のできる人材が強いのか」について紹介します。
理由①:昇進の基準の1つ
僕が働いていた5つの総合商社では、いずれの会社でも30歳前後の昇進の際に、TOEICの点数が基準の1つとされている。
つまり、その点数を取れなければ昇進できないということ。
ちなみに、総合商社であれば、その点数はだいたい以下の通り。
✓総合商社で求められるTOEICの点数
ほとんどが730点~750点ほど。800点中盤という会社もある。
これは、「実際にポジションが上がってきて、意思決定や判断をする際に英語力が必要」ということを意味しています。
理由②:転職者はほぼ確実に英語力が求められる
僕が働いていた大手金融でも、状況は近いものでした。
当時、TOEICの点数がなければ昇進できないというわけではないけど、以下のような状況でした。
・転職の求人では必ず英語力が求められる
・英語力がない人は、出世が頭打ち
総合商社でも大手金融でも、新卒採用の際に「TOEICの点数で足切り」ということにはなっていないようです。
でも、転職者の場合には状況が違います。
転職は基本的に即戦力として期待されているから、仮にTOEICの点数が悪くても「これからTOEIC勉強します!」「英語に抵抗はありません」というように、英語に対して前向きな姿勢は求められます。
また、大手金融では、英語力がなければ出世は頭打ちでした。
業務において、ある程度の英語力がなければ任せられない・意思決定できないということでした。
理由③:中堅企業ですら海外とのやり取りが必要
そう思う人もいるかもしれませんが、実はそうじゃありません。
どんな中堅企業であっても、現代において仕入先やクライアント、子会社や支店など、海外と関係が全くない企業はほとんどありません。
事実、国際ビジネスコミュニケーション協会が国内の上場企業(中堅企業を含む)3,254社を対象にした調査によれば、75%の企業が英語を使用していると答えました。
企業の75.0%が業務で英語を使用している(「英語を使用する部署・部門がある」「特定部署・部門はないが英語使用はある」の合計)。
しかも、この調査は7年前の2013年に行われた結果。
東京オリンピックに関連した会社や事業も拡大している今では、もっと増加していることは間違いありませんよね。
想像以上に英語ができる人が少ない
日本の社会人で、英語ができる割合ってどのくらいいると思いますか?
少なくとも、僕が4大税理士法人・5大総合商社・大手金融で採用担当をしていたときの感覚は「え、こんなに少ないの!?」というものでした。
TOEIC 700点以下の割合が73%
英語は小学生でも必修科目になったにも関わらず、日本では英語ができる人がほとんどいません。
これだけ身近なものになったTOEICも、ほとんどの人が実は大して点数を取れていません。
こちらの記事によれば、TOEIC 700点以上の割合が28%しかいないんです。
・700点〜800点未満(約14%)
・800点〜900点未満(約10%)
・900点以上(約4%)
出展:English Hacker「TOEIC点数の分布と英語レベルまとめ【スコア結果ごと】」
TOEIC 600点以上でも、29.5%程度です。600点って、中学英語レベルと言われてるんです。それでも約3割の人しか取れていないんです。
どこの部署でも通用する
上記で説明したような、日本の上場企業75%以上の企業では、英語ができる人材を必要としています。
もちろん、それは特定の部署限定かもしれないし、実は会社全体として必要かもしれません。
でも、転職する際に英語ができれば、あとはこれまでの経験や適性をみて、英語を必要とする部署を含めたすべての部署に配属することができます。
英語+αを考えよう
とはいえ、英語は厭くまで言語。コミュニケーションのツールでしかありません。
そのため、転職する際は「英語+α」を考えましょう。
+αとは、例えば以下のようなスキルです。
・営業力
・企画力
・経理
・財務 など
「もう一つ、資格やスキルを得ましょう」というものではありません。
今までのキャリアで得たスキルを活かすことが効率的です。
「軸ずらし」も効果的
転職では、「軸ずらし転職」というのも効果的です。
これは、こちらの本の著者であるmotoさんという方の言葉です。
motoさんは、短大卒業後、地方で年収240万円のホームセンターに就職し、4度の転職を経て、本業のベンチャー企業では年収1,000万円超、副業では年収4,000万円と、10年間で年収を20倍超にした「転職の達人」です。
「軸ずらし転職」については、以下のように語っています。
年収水準の高い業界や職種に「ずらして」転職していくというものです。僕は年収というものが「業界×職種」で決まると考えています。そのため、このどちらかを(業界や業種の)隣接している分野にずらして転職していくのです。
「今までと同じ業種しかない、、、」「これまでと同じ職種しかできないよ、、、」という人は、こちらの本を読めば、自分の可能性がもっと広いということに気が付くと思いますよ。
まずはTOEICの勉強がおすすめ
「転職に向けて、これから英語の勉強してみよっかな!」という人は、まずはTOEICの勉強から始めてみるのがおすすめ。
もちろん、一番の理由は「転職で評価してもらえるから」。根拠は上記のとおりです。
でも、実はそれ以外にも社会人がTOEICを勉強するメリットはたくさんあります。
こちらの記事に詳しくまとめているので、ぜひご覧ください。
まずは700点を目指してみよう
TOEICを勉強するなら、まずは700点を目指してみましょう。
TOEICを受験する際にもらえる一般的には、600点くらいあれば「英語がある程度できる」とされています。
事実、TOEICを運営する国際ビジネスコミュニケーション協会の調査「英語活用実態調査2019」によれば、「英語を使用する部署の中途採用」で期待するTOEICの点数は620点だそうです。
でも、これだと他の候補者に勝てるか不安ですよね。
TOEICを運営する国際ビジネスコミュニケーション協会のホームページによれば、600点あれば、以下のようなことができるとされています。
・自分宛てに書かれた簡単な仕事上のメモを読んで理解できる。
・自分に関連した商品のカタログやパンフレットを読んで理解できる。
とはいえ、これでは「仕事で使える」というレベルとは言えないかなと思います。
転職で評価されるなら700点は欲しい
繰り返しですが、600点だと「仕事で使える」というレベルではないと思います。
実際、僕が採用担当をしていた4大税理士法人や総合商社、大手金融でもTOEIC600点ではほぼ評価になりませんでした。(「これから勉強する意気込み次第」といったところでした、、、)
でも、700点あれば以下のようなことができるとされています。
・会議の議事項目(アジェンダ)を読んで理解できる。
・自分の業務・専門に関する文書(レポート等)を、読んで理解することができる。
・会議・講演のレジュメ(要約)プレゼンテーション用の配布資料等を読んで理解できる。
だいぶ仕事っぽくなってきましたよね。
なので、まずは700点を目指すことがおすすめです。
TOEIC 700点は決して難しくない
TOEIC 700点を取るのに必要な英語力は、一般的には「高校で学んだレベル」と言われています。
そう言うと「よし、高校時代の参考書を見てみるか」という人もいますが、決してそこまでする必要はありません。
TOEICに特化した適切な教材で、継続して勉強できればそれほど難しくありません。
僕がおすすめする教材は、こちらの記事に纏めているので、ぜひこちらの教材を一度試してみてください。
▼おすすめTOEIC英単語帳
▼おすすめTOEIC英文法教材
▼具体的な勉強方法
また、TOEICを勉強する上でのポイントについても、こちらの記事に詳しくまとめてみました。本格的に勉強を始める前に、ぜひこちらの記事を確認してみてくださいね。
今回は以上です。
ありがとうございました。