海外転職に興味がある人
『いつかは海外でも働いてみたいな。でも、海外に現地採用として働くイメージが分からないし、海外でやっていけるのかな?そういう人が海外でどう働いているのか、具体的な話が聞いてみたいな。』
こういった疑問にお答えします。
✓この記事の想定読者
・会計税務・経理の経験を生かして海外転職してみたい人
・海外現地採用者の働き方・実情を知りたい人
・どんな企業が現地採用におすすめか知りたい人
こんにちは、国際税理士のまぐすです。
この記事では、僕の経験をもとに海外で現地採用として働く人の働き方の特徴について、駐在員と比較しながら紹介します。
✓本記事の内容
・現地採用者の働き方や生活の特徴
・駐在員として働く場合との違い
・こんな働き方ができる企業の探し方の紹介
この記事を書いている僕は、これまでのキャリアの中で何度も海外赴任のチャンスがあり、実際少しだけ駐在しました。
ですが、現在は駐在員ではなく海外で現地採用者に近い働き方をしています。
✓本記事の信頼性
この記事を書いている僕は、海外駐在員と現地採用の両方の働き方を知っています。また、海外で生活していて、かつ、税理士という職業柄、多くの企業の駐在員と現地採用者の働き方の実情を把握しています。
それでは、解説していきますね。
📓もくじ
駐在員より自由な働き方
現地採用の人の働き方の最も大きな特徴は、海外駐在員と比べてかなり自由ということです。
まずは、その「自由さ」について紹介しますね。
残業がない
現地採用の人は、基本的にはほとんど残業がありません。
その理由は、働き方が現地の文化や慣習と同じだからです。
一方で、実は多くの海外駐在員の場合、かなりの残業時間があります。
その理由等については、こちらの記事で詳しく解説しているので、併せて確認してみてくださいね。
そのため、あまり残業文化のない国で働ければ、ほとんど残業はありません。
「日本人だから残業すべき!」なんてことはありません。給与だってそれに応じた価格となっているんだから、気を使って残業する必要はありませんよ。
ただし、会社ごとで違いがあるかもしれません。そういったことは事前に調べておきましょう。
そういった実情は、転職エージェントに聞けば簡単にわかります。その国の習慣や企業の特徴などは、必ず海外転職に強いエージェントに事前に確認してみてくださいね。
有給が取りやすい
こちらも理由は同じで、現地採用の人は、現地の文化や慣習に合わせた働き方ができるからです。
多くの国は、日本に比べて残業有給を取りやすい文化です。その理由は、いくつか考えられますが、例えば以下のような理由が挙げられます。
✓現地採用が有給を取りやすい理由
・仕事よりも家族を大切にする文化
・日本よりも長期休暇を取る文化がある
・宗教上の理由で休む期間がある(例:クリスマス)
・祝日が日本よりも少ない
したがって、日本や、日本からの海外駐在に比べるとかなり有給が取りやすいです。
僕の知る限り、多くの国ではその年の有給ほとんどを使い切る人が多いと思います。
「病欠休暇」があるし、取りやすい
「Sick Leave」とか「MC」って聞いたことがありますか?
海外には「病欠休暇」という文化を持っている国がほとんど。
これは、有給休暇とは別に風邪や病気で休んだ時に使うことができる休暇制度です。
会社にもよりますが、この制度を利用するときには医師の診断書が必要になる場合もあります。
ですが、あまりそういった会社を見たことがありません。
そのため、多くの人が朝起きたときに「あれ、今日調子悪いなぁ」「なんか今日やる気が起きないなぁ」位で簡単に休めてしまうのです。
「這いつくばってでも会社に来い!」と言うような、昔の日本の働き方をしている国はほとんどありませんよ。
ヨーロッパやアメリカ、アジアの他の国は多民族国家なので、いろんな文化や宗教の人たちが働いています。
そのため、それぞれの人がそれぞれの事情を抱えているので、いろんな働き方が認められているんです。
1つの文化の常識だけで決められてしまっては、宗教問題にもなりかねませんからね。
なお、海外駐在のデメリットについては、こちらの記事にまとめています。
『海外で働いてみたい!』と思っている人は、思考停止して「海外駐在しかない」と思わずに、現地採用という選択肢も考えてみるべきだと思います。
無駄がなくなる
海外で現地採用として働き出すと、いろいろな無駄がなくなります。
海外で働くことでなくせる主な「無駄」を、紹介しますね。
無駄な飲み会がなくなる
まずなくなるのは、会社の上司や同僚との無駄な飲み会。
『飲みニケーション』という文化がないわけではないけど、それよりも家族を大切にする文化。
駐在員同士は群れる傾向にあるし、日本に戻ってからの関係もあるので、無駄な飲み会にも参加しなきゃいけません。
でも、現地採用者は別。無理に付き合う必要はありません。
それは友達関係でも同じこと。
日本人同士のコミュニティはたくさんあるけど、無理に付き合う必要はありません。
仲が良い友達とだけ付き合っていれば、それほど大きな問題はありません。
不毛なご近所付き合いだってなくなりますよ。
無駄な買い物がなくなる
日本にいる時よりも、かなり無駄な買い物・無駄遣いがなくなります。
なぜなら、『いつか日本に戻るかもしれないし』という気持ちが働くから。
高級家具やテレビなどを買っても、日本に戻るときにそれを運ぶコストを考えると『安いものでいっか!』となります。
駐在員のように自宅に人を招く必要もないので、背伸びした買い物をしなくなります。
それに、高級な買い物なら、やっぱり日本で買った方が保証とかも安心ですしね。
テレビの時間がなくなる
テレビを見ることがかなり減ります。
海外のテレビ番組なので、もちろん言葉はすべて現地の言葉。
英語ならまだしも、それ以外の言葉であれば見ていても理解できません。
それに、英語だとしても笑いのツボが違うので、あまり面白くありません。
したがって、自然にテレビを見る時間も減っていきますよ。
結果、規則正しい生活になる
海外で現地採用すると、基本的に規則正しい生活になります。
現地採用であればその国の文化に合わせた働き方になるので、基本的には家族と一緒に、または独身であっても家で過ごす時間が多くなります。
特に、これまでに紹介した「無駄な飲み会がなくなる」「テレビを見る時間が減る」こととも関係しますが、夜中テレビや映画で夜更かしすることがなくなります。
そのため、日本にいたときと比べてかなり規則正しい生活になると思います。
気持ちと時間に余裕ができる
駐在員ではなく、現地採用として働くことで、精神的にもかなり余裕が生まれます。
気分はかなり変わります
正直、現地採用として働くと、日本文化の煩わしさから解放されるため、気分はかなり前向きになります。
海外の場合、特にアメリカやアジアのような多文化社会の場合、文化が違う人が多いので、他人に干渉することも、他人に干渉されることもなくなります。
そのため、自然と人の目を気にしなくなることができます。
うつ病や精神的なストレスで悩んでいる人がいたら、ぜひ一度挑戦してみることがおすすめ。
英語に自信がなくてもOK
「でも英語ができないしなぁ」と思っている人がいたら、日系企業の海外子会社を選べばOKです。
日本人もいるし、そこで働く海外の人たちも「日本人は英語が苦手」ということを理解してくれているので、最低限の英語力でなんとかなります。
海外駐在に必要な英語力については、こちらの記事「海外転職+生活に必要な英語力はTOEIC750点くらい【最短で身に付けよう】」で詳しく解説しています。きっと、想像しているよりもずっと簡単ですよ。
自分の時間が多くなる
上記のとおり「無駄な時間がなくなる」「他人に干渉されなくなる」ことで、自分と向き合う時間がかなり増えます。
個人的には、海外で働くようになって得られたメリットで1番価値の高いものでした。
日本にいると、残業が多かったり、無駄な飲み会が多かったり、テレビの誘惑に負けてしまったりと、考えてみると自分の将来や夢を考える時間がかなり少なかったです。
現地採用として働くことで、こうした時間が増えることになるため「自分がどうなりたいのか」などを見直すいいきっかけになりました。
実際、本ブログ「Mags Style Selection」を始めたきっかけも、こうした自分を見つめなおす時間ができたことにあります。
「家族との時間を確保したいな」「煩わしさのない生活がしたいな」と思っている人には、本当におすすめですよ。
こんな暮らしを実現する方法
ここまで、現地採用の人の働き方や生活について紹介してきました。
そこで、「どうしたらこのような現地採用での働き方が実現できるか」について紹介します。
仕事を探す方法は3つ
現地採用の求人・仕事を探す方法は、主に3つあります。
方法①:知り合いを探す
方法②:SNSで働いている人を探す
方法③:転職サイトに登録して求人を探す、エージェントと話す
でも、僕がおすすめする方法は、方法③です。他の2つをおすすめしない理由は、例えばこんな理由です。
・最適な人が見つからない
・情報が正しいか分からない
詳しい理由については、こちらの記事「【経験者が解説】海外就職・転職で失敗する人の共通点【転職の仕方も解説】」で詳しく解説していますので、必ず確認してみてくださいね。
おすすめは日系企業を相手にしたポジション
今回、僕が紹介した働き方を実現するためのおすすめの企業は、「日系企業を相手にした企業や、そういったポジション」です。
こうした企業をおすすめする理由は、主に以下のとおりです。
・相手が日本人の場合が多いので英語力が低くてもOK
・日本人の現地採用が貴重なので、大切にされやすい
・待遇がよいことが多い
顧客が日本企業となれば、「日本語が話せる」「駐在員と違ってすぐ帰国しない」ということで、かなりよい環境で働けることが多いです。
転職エージェントを利用しよう
実際に、どのような求人があるかを調べるときには、以下のような転職エージェントを利用するのがおすすめ。
✓海外転職に強いおすすめ転職エージェント
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パソナキャリア|2019年・2020年と2年連続オリコン顧客満足度調査:転職エージェント総合第1位
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※リンクをクリックすると、公式ホームページへ移ります。
もし英語のレジュメが必要になったとしても、流行りのスキルシェアサービス『スキルのフリマ【ココナラ】』を利用すれば、安く翻訳やレビューしてくれる方が見つかりますよ。
転職エージェントを利用することをおすすめする理由については、こちらの記事「【経験者が解説】海外就職・転職で失敗する人の共通点【転職の仕方も解説】」で詳しく解説していますので、併せてご覧ください。
また、おすすめの転職エージェントについては、こちらの記事でも詳しく紹介しています。
今回は以上です。
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