転職に興味がある経理経験者
『転職に興味はあるけど、経理からって転職できるのかな?転職市場で評価されてるのかな?経理経験がどんな風に評価されているのか知りたいな。あと、転職するにあたって別の強みがあった方がいいなら、それも併せて教えてほしいな。』
こんな疑問にお答えします。
✓この記事の想定読者
・転職を考えている経理経験者
・経理の経験が転職にどう生かされるか知りたい人
・転職時に『強み』の他に大切なことがあれば知りたい人
こんにちは、税理士のまぐすです。
この記事では、「経理経験がある人ほど転職すべき」というテーマで、その理由と共に、他にどんなスキルや経験があったらいいかについて紹介していきます。
✓本記事の信頼性
この記事を書いている僕は、「4大税理士法人」「5大総合商社」「大手金融グループ」「コンサルティングファーム」で採用担当の経験があります。
また、自分自身も税理士法人や経理の経験を生かして、転職でステップアップしてきました。
それでは、解説していきますね。
📓もくじ
経理経験者こそ転職すべき
経理経験者こそ、転職すべきです。
それは、経理経験は転職市場で高く評価されているからです。
会計/ファイナンスは現代のビジネスマン3種の神器
ビジネスパーソンなら誰もが知ってる「大前研一」さん。
こちらのビジネス書で、以下のように語っています。
とくに私が肝に銘じているのが、「現代のビジネスマン3種の神器は英語・IT・ファイナンスである。」 という点だ。
ファイナンスとは、どのように資金を調達し、どのように運用していくべきかに関する経営学の1つです。
このファイナンスの知識は、ファイナンスの基礎と言えます。
会計は、「過去」の売上や費用です。
ファイナンスは、この「過去」の経営結果を基礎として、将来のキャッシュフローや収益計画などの経営判断を行うことです。
また、勝間和代さんも、こちらの著書の中で、年収アップに直結する具体的な勉強として会計を挙げられています。
会計は、それだけビジネスパーソンにとっての必須スキルなのです。
ヨーロッパでは会計が高く評価されている
こちらの表をみてください。
これは、ベルギー、フランス、ドイツ、イタリア、オランダ、ポーランド、ロシア、スペイン、スウェーデン、スイス、トルコ、イギリスの12カ国のBusiness(経済、経営、商学など)の生徒を対象とした、所謂「就職したいランキング」のようなものです。
1. Google
2. L’Oréal Group
3. Microsoft
4. PwC (PricewaterhouseCoopers)
5. EY (Ernst & Young)
6. KMPG
7. Deloitte
8. Goldman Sachs
9. McKinsey & Company
10. The Boston Consulting Group (BCG)
1位のGoogleや3位のMicrosoftなどは日本でも有名な人気企業です。
ですが、注目すべきは4~7位の「PwC, EY, KPMG, Deloitte」です。
これら4社は、総合系コンサルティングファームや税理士法人などで有名な、いわゆるBig4と呼ばれる世界4大会計事務所です。
日本では専門性が高いため知名度は低いですが、海外では会計・税務の知識を持っていることがそれだけ評価されているというわけです。
会計知識はビジネスの共通言語
ビジネスは、すべてお金に繋がります。
売上、経費、営業成績やプログラミングだって、最終的にはすべて利益につながらなければ意味がありません。
つまり、ビジネスをやるからにはすべてお金、つまり会計や税務の知識に繋がります。
そのため、会計知識は「汎用性」と「必要性」があると言えます。
「経理からなんて転職できないよな、、、」なんて思っている人もいるかもしれませんが、経理を経験しているからこそ、どんな業界にだって挑戦することができるんです。
「経理経験の価値が高いこと」を調べてみよう
上記で、大前研一さんや勝間和代さん、さらにはヨーロッパでの就職市場で「会計知識が大事」ということを紹介しましたが、ぜひそれを自分の目で確認してみるのもおすすめ。
実際に、こちらのサイトに登録して求人情報を確かめてください。
「自分に合った求人なんてないよ、、、」と思っている人も、きっと嬉しい発見があるはずです。
登録は無料なので、ぜひ自分の目で確かめてみてくださいね。
・リクルートエージェント: 支援実績と求人数が圧倒的に多い。上の2つと提携していない企業の求人を取りこぼさないように、念のため登録した方がいい。
・転職なら【DODA】
・パソナキャリア: 『2019年オリコン顧客満足度 転職エージェント』第1位にも輝いている大手エージェント
・MS-Japan
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「会計×英語」があればさらに強い!
上記でも紹介したとおり、「会計、英語、IT」が○○と大前研一さんがおっしゃっていますが、「会計×英語」については、日本ケロッグ 執行役員CFO の池側 千絵(いけがわ・ちえ)さんも、以下のようにおっしゃっています。
大前研一さんの『サラリーマン・サバイバル』という本を読んだときに「英語と会計(財務)とITのスキルが必須だ」と書かれていて、自分の選択は正しかったのだと思いました。
まずは英語を勉強するのもおすすめ
経理の経験があるなら、いきなり転職せずに、まずは英語の勉強から本格的に始めるのもおすすめ。
社会人におすすめの英語勉強法については、こちらの記事に詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
僕は、これに沿って英語の勉強をして、「大手金融グループのGlobal Tax Manager」「海外勤務」「海外生活」を勝ち取ることができましたよ。

また、「これから英語の勉強を始めます!」という人には、まずはTOEICの勉強から始めることをおすすめします。
「TOEICなんて意味ないじゃん」という人もいますが、そんなことはありません。詳しくはこちらの記事で解説しているので、ぜひご覧ください。

とはいえ、すでに基本的な英語力がある人もいると思います。そんな人は、スピーキングなど実用的なスキルを磨くのがいいかもしれません。
そんな人は、こちらの記事を併せて確認してみてくださいね。
現在、海外で働く僕は、長期留学なしでこちらの勉強をしました。

それでも不安なら資格をとってもOK
「会計」や「税務」、「財務」の知識のある経理経験者は、経理以外の分野に転職することも十分可能です。
でも、上記のとおり「英語」など別のスキルを組み合わせてもいいし、それでも心配なら別に資格をとってみてもいいと思います。
こう思う人もいるかもしれません。
そういう人には、もっと合格しやすい以下の資格がおすすめです。これらの資格が取れれば、転職のときに保証にもなるし、客観的にわかりやすいですよね。
✓英語が苦手じゃなければUSCPA
英語が苦手じゃなければ、USCPA(米国公認会計士)はおすすめ。
求められる会計知識は、公認会計士と比べればかなり難易度が低いです。
また、問題はすべて英語ですが、それほど心配はいりません。なぜなら、U.S.CPA試験の問題は比較的シンプルな英語で書かれていて、専門用語以外はそれほど高い英語力は必要ないからです。
僕の感覚では、TOEIC 600点くらいあれば問題ないと思いますよ。
また、こちらの「USCPAを目指すならアビタス。
頻繁にセミナーも行っているので、まずはセミナーに参加するか、資料請求してみてくださいね。
✓「自信がない」という人は、まずは日商簿記
経理経験があるとはいえ、「資格がないから自信がないな、、、」という人もいるかもしれません。
そういった人は、まずは日商簿記から勉強するのもアリです。
日商簿記から勉強することで、以下のような効果があります。
・資格があればスキルを客観的に証明できる
・自分の経験を整理できる
・自分のスキルに自信がつく
経理経験がある人は、予備校に通ったりせずに、スキマ時間などを利用して効率的に勉強するのがおすすめ。
以下のようなサイトなら、『スキマ時間を使って』『安く』日商簿記の勉強ができますよ。
スタディング|難関資格・国家資格を目指す方のためのオンライン資格講座
ジャスネットキャリア【アカウンタンツライブラリー】|税務知識や日商簿記3,2級など経理に役立つ100講座が学べる動画サイト
月額定額サービス【ウケホーダイ】|様々な資格学習が980円でウケホーダイ
※リンクをクリックすると、公式サイトへ飛びます。
さいごに
この記事では、「経理経験が転職市場で評価される理由」について紹介してきました。
その他にも、転職を考えている経理経験者に向けて「経理の経験が転職にどう生かされるか」についても、こちらの記事で詳しく解説しています。
きっと、転職に自信が持てると思うので、併せて確認してみてくださいね。

また、「せっかく経理で働いてたんだから、会計事務所とか税理士法人にも興味があるな」という人は、「未経験で会計事務所へ転職するために必要なスキル」を、こちらの記事で詳しく紹介しています。
きっと転職を成功させられると思うので、ぜひ確認してみてくださいね。

また、経理経験を武器に、他の分野に挑戦してみたいという人もいると思います。
実際、僕も税理士法人・コンサルティングファームを経て、総合商社や大手金融へ挑戦してみました。
そんな人におすすめの転職サイトを、こちらの記事にまとめていますので、ぜひ登録して自分にあった求人を見つけてくださいね。
特徴ごとに8社紹介しているので、きっと自分の希望にあった転職先が見つかると思いますよ。

今回は以上です。