転職に興味がある人
『転職してみようかちょっと悩んでて、企業を少し調べてみようと思うんだけど、、、企業研究ってどのくらいやればいいのかな。そもそも何を調べればいいのかもよくわからないし、これが採用に影響するのかもイマイチ、、、転職で企業研究が必要な理由と、あとポイントとかあれば知りたいな。』
こんな疑問にお答えします。
✓この記事の想定読者
・転職に興味があって、企業研究しようとしている人
・企業研究しようと思ってるけど、何を調べればいいかよくわからない人
・どのように企業研究すれば、内定獲得に近づくかイメージできない人
こんにちは、元大手企業の採用担当で、税理士のまぐすです。
この記事では、転職に興味がある人に向けて『企業のどんなことを、なぜリサーチすべきか』を紹介します。
✓この記事の信頼性
この記事を書いている僕は、4大税理士法人・5大総合商社・大手金融とキャリアを積んで、現在では海外で新規事業立上を担当しつつ、まったり海外生活をしています。
転職実績に加え、それぞれの企業で採用担当者もしていました。
そのため、転職者の気持ちだけでなく、就職・転職における企業側の都合なども詳しく把握しています。
企業研究って、時間がかかるし何を調べればいいか、いまいちイメージしにくいですよね。
この記事を読めば、『内定にグッと近づくために、企業の何を・なぜリサーチすればいいか』が分かります。
この記事が、希望する転職成功に少しでも役立ててもらえたら嬉しいです。
それでは、紹介していきます。
📓もくじ
転職で企業研究が必要な理由
ではまず、そもそもなぜ企業研究が必要かについて紹介します。
就職・転職で、企業に応募するときには、必ずその企業を調べますよね。
そう思う人もいるかもしれませんが、実際面接をしてみると不十分な人が多いので、注意が必要です。
理由はいくつかありますが、内定獲得に大きく影響する理由としては、以下2つです。
✓転職で企業研究が必要な理由
理由①:『入社後に何をしたいか』が不明確になってしまう
理由②:『何事もテキトー』という印象になってしまう
以下では、それぞれを深掘りして解説します。
理由①:『入社後に何をしたいか』が不明確になってしまう
企業研究といえば、『知らないと失礼だから』とか『知らないと応募するか判断できないじゃん』という人、少なくないかもしれません。
ですが、そんな漠然とした理由や、自分側の都合で必要というわけではなく、明確に内定に影響するんです。
志望動機より『何がしたいか』
大切なのは『しっかりした志望動機』ではありません。
内定獲得のために大切なことは、入社後に、どんなスキル・経験を生かして、どんな仕事をしたいから応募したか
これは、志望動機と似ているようで結構違います。
・御社の〇〇に興味があって、応募しました。
・御社の〇〇に携わりたいと思っています。
こう言ったことをいえる人は、ほとんどです。
でも、『興味があるから、そこで何をしたいの?』『携わって、どんなことをしたいの?』というと、一気にトーンダウン。
しどろもどろになる人が結構多いです。
採用担当は、入社後のイメージができないと内定が出せない
本人が明確に『何をしたいか』をアピールしてくれないと、採用担当は内定を出せません。
理由は以下のとおりです。
入社後のキャリアイメージがつかず、社内の決裁権限者にその人をアピールできないから。
あまり意識してる人が少ないように感じるのは、『決めるのは目の前の面接官ではない』ということ。
もちろん、最終面接では決裁権限者との面接が待ってるかもしれません。
でも、その前の面接や書類審査では、担当した人が『この人は次のステップに進めましょう』とアピールし、承認をもらう必要があります。
その人が『どんなことをしたくて、どのようにキャリアを積んでいくか』をちゃんと言ってもらえなきゃ、採用担当も上司にその人をアピールできないですよね。
企業は、時間・コスト・労力をかけて採用活動をしています。
定年まで働いてもらうなら、数億円(=(年収+社保などのコスト)×年数)の買い物をするくらいのイメージでのぞんでいます。
今後長く勤めて、どのような活躍をしてくれるかをイメージするためにも、『何がしたいか』を明確に伝えてあげると、内定もグッと近くはずですよ。
間違っててもOK。考えはちゃんと伝えよう
そう臆病になる人もいるかもしれません。
でも、間違っちゃってもOKです。
理由は、以下のとおりです。
・しっかり事前リサーチしていれば、多少の間違いはほぼ影響なし
・ホントに間違っていたとしても、本当にやりたいことなら入社しない方がいい
『何をしたいか』はあくまで希望。
多少間違っていたとしても、ちゃんと事前リサーチしていれば、それだけで落とされることはありません。
むしろ『例えばこんな仕事はどう?』など、企業側から質問されることもあると思います。
そのため、それだけで臆病になる必要はありません。
また、もし『しっかりリサーチしたのに全然やりたいことが出来そうにない』というなら、むしろ入社しない方がいいはず。
『入社したけどやっぱ違った、、、』と言ってまたすぐ転職すると、いいことはありません。
会社に迷惑もかけるし、経歴も悪くなるし、何より時間と労力がムダ。
無理に会社に合わせることなく、自分にあった企業を選ぶのが1番ですよ。
理由②:『何事もテキトー』という印象になってしまう
なぜ知っていなきゃ採用に影響するのか。
実は、結構大きなマイナスポイントとなるのは、以下です。
『何事もテキトー』という印象になってしまう。
企業研究が不十分で落とされる理由は、いくつかあります。
「本気度が感じられない」「興味がなさそう」などです。
でも、『それでも採用したい』というほど優秀な人も中にはいます。
ただ、そんな人でも内定がもらえないのは、『全部のことがテキトーなんじゃないか』という悪印象が、内定を出すことを躊躇わせています。
情報は一般に転がっている
人気の大手企業や上場企業への就職・転職に興味がある人で、以下のような単語を知らないって人、少なくないと思います。
・統合報告書
・有価証券報告書
・ニュースリリース
これらは、企業が投資家に向けて発信している経営・財務情報。
ホームページを見れば、ほとんどの企業が一般に公表しています。
投資家や一般の方向けに発信しているので、例えば以下のような情報が載っています。
・財務情報
・経営成績
・企業理念
・将来の事業計画
・これまでの沿革 など
つまり、企業の重要なことはほとんどこれらに掲載されています。
実際に見てみると、『え〜ボリューム多すぎるよ、、、』そう思う人もいるかもしれません。
ですが、採用担当は、当然にこれらの情報を知っていることを前提としています。
知らない・見ていないはマズイというのは、イメージできますよね。
中小企業でも、情報の取り方はいくらでもある
そう思って、会社のホームページくらいしか見ていない人もいるかもしれません。
だからこそ、企業は転職エージェントに情報を渡し、応募者に代わりに伝えてもらっているんです。
確かに、中小企業の場合には一般に公表されている情報は多くはない。
でも、知らないまま入社されても、すぐに辞められちゃうかもしれないから、企業としては自分の会社に興味のある人にもっと知ってもらう努力をしています。
それが、企業が転職エージェントを利用する1つの理由です。
企業が、会社のことをあまり知らずに応募してくる人よりも、ちゃんとわかった上で応募してくる人の方が採用ハードルが下がる気持ち、わかってもらえると思います。
こういった小さな事でも、内定をもらえるかどうかには大きく関わってきますよ。
企業研究で抑えておくべきポイント【重要性も紹介】
それでは、企業研究で抑えておくべきポイントについて、具体的に紹介します。
以下の3つの目的に分けて、紹介していきます。
目的①:企業を知る
目的②:社内の雰囲気を知る
目的③:『何を期待されているか』を知る
目的①:企業を知る
企業を知るために抑えておくべきポイントと、その重要性は以下です。
ポイント | 重要性 |
経営方針 | 低 |
商品やサービス内容 | 高 |
業界の動向やその企業の立ち位置 | 高 |
財務状況や経営成績 | 中 |
企業情報は、企業研究の「基本中の基本」
応募する前に、その企業をしっかり調べておくことは当然。
誰だってわかるし、ほぼ全員がやっていると思います。
好きな人がいて、SNSや友人がつながってたら、気になっちゃうのは当然。
告白する前に、趣味や好みをリサーチするのは当然ですよね。
こちらは応募する側なので、告白する側ということ。
何も知らずに告白したって、当然OKはもらえませんよね。
企業側だって、告白されているんだから「知っていること前提」で品定めしてきます。
企業側も、時間と労力とコストがかかってるので、「テキトーに応募してきた」と思った時点で、内定獲得はかなりハードになるのはイメージしやすいと思います。
まずは、その企業を「好きな人」に見立ててリサーチするくらいの気持ちが大事です。
ただし、実は重要性はかなり低い
ただ、注意が必要なのは、以下です。
企業情報を知ることは、転職における内定獲得のためには重要性はかなり低いです。
イメージでは、あくまで「減点方式」です。
企業情報を念入りに調べること、これは新卒の就活ではかなり大事。
企業側にとって、経験も実績もない新卒者を見分けるための、数少ないポイントですからね。
多くの企業が、新卒の場合の採用活動は、人事部が中心です。
そのため、具体的な業務の内容・希望する部署とのマッチングというよりも、『御社に入りたいんです!』という熱意や人柄の方が、重要視されやすい。
ですが、転職の場合には求人を出している担当部署が中心。
そのため、「会社をどれだけ知っているか」というより、「期待されているスキル・経験とのマッチング」の方が重要。
そのため、転職活動においては企業情報の収集に、あまり時間をかけすぎないように注意。
そのため、企業情報の収集に、時間と労力をかけすぎても内定が大きく近づくというわけではありません。
『そこに時間と労力を使いすぎて息切れ、、、』なんてしても、ムダに終わっちゃいます。
それよりも、職務経歴書や志望動機に力を入れた方が、転職活動では内定に近づきますよ。
目的②:社内の雰囲気を知る
社内の雰囲気を知るために抑えておくべきポイントと、その重要性は以下です。
ポイント | 重要性 |
企業理念や経営者の考え | 中 |
業界でのポジション | 中 |
社風 | 高 |
部署やチームの雰囲気 | 高 |
会社全体の雰囲気を知るためには、「企業理念や経営者の考え」「業界でのポジション」は重要。
企業規模が小さくなればなるほど「企業理念や経営者の考え」の影響度は高くなるし、「業界でのポジション」によって勢いがあるかどうかが変わります。
また、「社風」も大事。
これは例えば、以下のようなところで把握することができると思います。
・服装
・年齢層
・男女比 など
ただし、一番のポイントは「部署やチームの雰囲気」。
最も“直”で影響がありますからね。
でも、「部署やチームの雰囲気」が一番把握しにくいポイントでもありますよね。
「部署やチームの雰囲気」の調べ方は、主に4つ
では、どうやって調べるかというと、方法は主に4つあります。
✓「部署やチームの雰囲気」の調べ方
方法①:インターネット(HP、求人情報、口コミサイト)
方法②:就活イベントに参加
方法③:SNS
方法④:詳しい人に聞く
でも、方法①~③って、あまり参考にならないよって感じる人も多いと思います。
インターネットでは良いこと悪いこと、なんでも書いてあるし、転職では就活イベントなんてほとんどない。
SNSを調べてみたって、自分の会社を良く言っている人なんてほとんどいない。
では、「方法④:詳しい人に聞く」の方法を考えてみると、例えば以下の方法があります。
✓「方法④:詳しい人に聞く」ための手段
①:知り合いを探す
②:SNSで働いている人を探してコンタクト
③:転職サイトに登録して求人を探す→エージェントと話す
ただし、①と②って、現実的じゃないですよね。
実際にその部署やチームで働いている人を見つけるのは相当ハード。奇跡に近いかもしれません。
だからこそ、③の転職エージェントを利用するのがおすすめ。
転職エージェントの仕事は、登録している人に求人情報を与えるだけではありません。
登録者に実際に内定を取ってもらうため、求人を出している部署やチームの雰囲気・構成などもしっかりリサーチしていますよ。
雰囲気を知ることは、『内定をもらうため』ではなく『自分のため』に重要
そう思う人もいるかもしれません。
ですが、雰囲気を知ることは“自分のため”です。
どんな人でも、長く・良い環境で働くためには人間関係が大切。
どんな人たちと、どんな風に、どのように付き合っていくかを事前に把握しておくことで、入社してから「やっぱ違った、、、」という可能性を少しでも減らせます。
自分の個性・キャラクターに合った職場環境・人間関係かは、必ず事前にリサーチしておくことがおすすめです。
悪い口コミはどの会社でもある【気にしなくてOK】
とはいえ、インターネットを見てみると、悪い口コミを見かけることがよくあると思います。
「定時で帰らせてくれない」とか「あんまり仲良くない」です。
でも、インターネット上での悪い口コミはどの会社にもあります。あまり気にしなくてOKです。
インターネットに口コミを書いている人のほとんどは、既に辞めた人。
イメージしやすいと思いますが、現役バリバリで働いている人が、口コミを書いているケースはあまりありません。
既に辞めた人だから、何かしら不満があって辞めたはず。
だとすると、口コミも自然と悪い方になりがち。
さらに、以下のようなケースも多くなります。
・その人の主観であって、他社と比べた意見じゃない
・“特定のだれか”に対するコメントであって、会社全体じゃない
口コミは、良い点も悪い点も、どちらも参考になります。
ですが、人間関係や雰囲気に関しては、少し注意が必要。
その悪い口コミが、他社と実際に比較したものであれば参考になりますが、あくまでその人の主観や環境に依存したものであれば、あまり参考にならないというケースの方が多い。
少なくとも、良い口コミだけって会社はほとんどないと思います。
過度に気にしすぎなくてOKですよ。
目的③:『何を期待されているか』を知る
さいごに、『何を期待されているか』を知るために抑えておくべきポイントと、その重要性は以下です。
ポイント | 重要性 |
募集要項 | 低 |
募集の背景(新規事業?退職者が出た?) | 中 |
具体的な業務内容 | 高 |
部署・チームでのポジション | 高 |
募集要項は、すでに求人情報で掲載されているので、それほど気にすることじゃないと思います。
ですが、それ以外の項目を含め、『自分が何を期待されているか』を事前に把握しておくことは、内定獲得のためにはかなり大事です。
その理由は、以下のとおりです。
『何を期待されているか』を知っておくと、志望動機や職務経歴書でどんなことをアピールすればいいか、事前にイメージしやすくなるから。
もちろん、企業とのミスマッチを避けるためにも重要です。
ですが、何より「内定獲得」に大きく影響するポイントです。
自分が何を期待されているか把握できれば、志望動機や職務経歴書は充実する
「自分が何を期待されているか」を知ることで、以下のようなことが事前に把握できます。
・どんなスキルが求められているか
・どんな立場を期待されているか
・どんな経験を生かすことができるか
転職は、基本的には「即戦力」として活躍することを期待されている。
だとすると、これらを事前に把握しておけば、自分のどんなスキル・経験をアピールすれば採用担当に響くか、事前にイメージできますよね。
志望動機や職務経歴書は、書類審査だけでなく、面接でも重要。
上手く利用することで、面接もかなり有利にすすめることができるため、内定もグッと近づきますよ。
詳しくは、こちらの記事で紹介しているので、ぜひ併せてチェックしてみてくださいね。
ただし、『何を期待されているか』が一番わかりにくい
ただ、残念ながら『何を期待されているか』が、外からでは一番わかりにくいです。
募集の背景が、事業拡大に伴うものなのか、退職者が出たからなのかによっても違うし、その部署・チームの上司によっても考え方が違う。
だからこそ、代わって内情をリサーチしてくれる転職エージェントを利用すべき。
だからこそ、転職エージェントを利用すべきです。
むしろ、転職エージェントを利用する最大のメリットとも思います。
気になる人と、目を合わせたことも話したこともないのに、いきなり告白してもOKされるわけないですよね。
どんな人が好みで、どんな彼氏・彼女がいいかをリサーチしてみなきゃ、何をアピールしてもムダになってしまう。
転職者は、いくら転職エージェントを利用しても無料。
採用担当に、事前に直接聞くことはできない。だからこそ、代わりに好みを聞いてくれるエージェントを利用するのがおすすめ。
もし、具体的に入りたい企業が決まっていたとしても、時期・募集要項・採用担当者によっても、期待されているポイントは大きく変わる可能性がある。
だからこそ、必ずエージェントを利用した方が、ミスマッチが避けられますよ。
今回は以上です。
ありがとうございました。
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