こういった悩みを解決します。
本記事では、転職で人気企業である大企業に合格するための、応募するときの注意点を3つご紹介します。ポイントとしては、中小企業との違いをしっかりと認識することです。
✓本記事の信頼性
この記事を書いている僕は、4大税理士法人から5大総合商社・大手金融を経て、現在ではまったり海外生活をしています。
現職でもそうですが、各企業では採用担当もしていました。
そのため、転職者側の心境や戦略だけでなく、企業側の事情や考え、採用基準についても把握しています。
先に結論を言うと、基本的な注意点は以下の3つです。
結論|合格するためのノウハウ・注意点
注意点①:とにかく第一候補だと訴えかける
注意点②:とにかく情報はリサーチし尽くす
注意点③:とにかく持っている人脈を全て使え
注意点は基本的なことではありますが、その本質を理解し、事前に対策を打つことが重要です。
この記事を読み終えると、大企業を応募するための事前の基本的なマインドセットが完了していますので、自信を持って大企業への転職を検討することができるはずです。
📓もくじ
注意点①:とにかく第一候補だと訴えかける
まず第一に挙げられる注意点として「その企業が第一候補だと訴える」ということです。
「なんだそんなことか」と思う方もいるかもしれません。
ただし実は、転職者の中にはこの点を間違って理解している人も多いのです。
新卒の場合、全員がどの企業に対しても「第一希望です」というと思います。
ですが、転職者の場合は必ずしもそうではありません。必ずしもそれが正解とも言えない場合があるんです。
なぜなら、転職市場においては、「ほかの候補企業がいること」「他の企業からはもっといい条件を提示されている(かもしれない)」が、より好条件を掴むための材料になることがあるから
実際、確かにいい人材こそ、他の企業からもオファーをもらっているはず。企業側もそれは分かっています。
ですが、大企業へ転職したい場合、それは通用しないと思った方がいいです。
よほどしつこく質問された場合などを除けば、大企業に対して、中小企業やベンチャー企業などと同様に他の候補企業の情報をちらつかせてはいけません。
場合によってはその時点で落とされてしまうことだってあります。
なぜそうなるのかというと、理由は主に以下の3つです。
✓大企業へは「他社のオファー」を交渉材料にしない方がいい理由
理由①:自社に対するプライドが高い
理由②:他にも候補者がたくさんいる
理由③:定年まで働いてくれることを前提としている
以下では、それぞれの理由を簡単に説明します。
理由①:自社に対するプライドが高い
大企業は自分の会社に対してプライドが高いと言うことです。
これは分かりやすいですよね。
想像することも難しくないと思いますが、自分たちの企業が他の企業と比較されること自体を嫌います。
人気の大企業がプライドが高い理由は、彼らは新卒時に非常に高い倍率をくぐり抜けて内定をもらった・エリートなんだと言う自負があるから。
めちゃめちゃ厳しい競争に勝ってきたんだから、「自分の会社で働くこと」にプライドを持っていても当然ですよね。
それなのに、他の企業と比較するということは、失礼ですよね。
候補者が、自分の会社やその人の決断を、否定しているようにも取られかねないので、辞めておいた方がいいですよ。
理由②:他にも候補者がたくさんいる
次に挙げられるのは、大企業には他にも候補者がたくさんいると言うことです。
人気の大手企業。
募集を出した途端に多くの転職希望者からの応募が殺到します。
同じように優秀な人が何人かいるなら、「どうしても入りたいんです!」という熱意のある人を選びたいですよね。
人気の大企業、ライバルは他の転職者だけじゃない
そうした応募者の中で勝ち抜なければならないのは当然ですが、実は、ライバルはその他にもたくさんいるのです。
それが、社内にいる候補者たちです。
確かに、こちらの記事でも紹介している通り、大手企業でも“即戦力”となるような人材を積極的に中途採用しています。
ただし、企業としては「社内にすでに優秀な人材が揃っている」と言う自負があります。
つまり、転職応募者の中に良い候補者の方がいなければ、社内から良い人材を異動させてこようと考えているのです。
事実、僕がいた大企業では、どこかのポストが開くと、外部に募集をかけつつ、人事部経由や候補となる人に直接話を持ちかけて、内部での候補者をこっそりと探していました。
つまり、外部からの他の転職者以外にもそういった内部のライバルがいることもしっかりと認識しなければなりません。
理由③:定年まで働いてくれることを前提としている
大企業、特に日系の大企業の場合に当てはまることですが、採用担当者としては、基本的には定年まで働いてくれる希望者を採用したいと考えています。
企業が、定年まで働いてもらいたい理由は、中途採用にはめっちゃ費用がかかるからです。
転職者を雇うためには、かなりのコストを費やします。
広告費、転職エージェントへの紹介料、面接や選考の時間や労力などです、、、
また、多くの日本企業の社内評価制度自体が、長期的に働くことを前提としたキャリアプランを用意しています。
そのため、転職者であっても、その人が社内のキャリアプランに当てはめて、採用コストを回収できるまでしっかりと働いてくれることを期待しているのです。
したがって、他の候補企業をちらつかせると「定年まで働いてくれないかもしれない、、、」と採用担当者に不安を与えることになります。
「他の候補企業と迷っています」と言う姿勢を見せると、定年まで働くと言う姿勢が見られないと判断されてしまうかもしれないので、必ず、第一候補だと言う姿勢を見せた方が安心ですよ。
注意点②:とにかく情報はリサーチし尽くす
2番目の注意点は、「とにかく関連する情報は全てリサーチし尽くす」ということです。
これも、「なんだそんなことか」と思う人もいるかもしれません。
ですが、転職では「知っているべき情報を知らない」は致命傷。
自分が思っているより、何倍もの情報が必要だと思ったほうが得策です。
大手企業の場合「知らない」は命取り、、、
大企業には、その製品やサービスだけでなく、企業の経営戦略や内部情報など、ウェブサイトやSNS、転職エージェントなので至るところに情報があります。
面接などでは、何をきっかけにそういった話題になるかわかりません。
例えば、ニュースで「その企業が抱えている問題・課題」があったとします。
実は、その課題に取り組んでいる当本人が、目の前の面接官かもしれません。
転職では、面接官から自社が抱えている課題を説明した上で、「その課題に対して、あなたは何ができますか?」といった形で質問されることもよくあります。
つまり、その会社が抱えている課題や問題と言うのは知っていることが前提として進められる、と言うことです。
しかも、面接当日までどんな情報が報道されるか分かりません。履歴書や職務経歴書を提出した後も、面接が始まる1時間位前まで継続して情報収集に努めなければいけません。
繰り返しですが、知らなかった時点で、かなり厳しい状況に立たされることを認識しておくべきです。
注意点としては、新聞は必ず取りましょう。
面接の部屋に入ってすぐや、帰り際エレベーターホールでの待ち時間など、面接官と雑談する時間がちょこちょこありますが、そこの会話での印象が非常に大事です。時事問題を話題に上げたときに全く話せないと、その下のレベルを疑ってしまうこともあります。
したがって日経新聞は、電子版であっても最初に無料期間があるので、面接の時期を逆算し、面接の期間中は心をとるようにしましょう
企業情報は「企業側の本音」を見抜くのにも役立つ
さらに、転職活動で事前に十分な情報収集を行わなければいけない理由がさらにあります。
企業側の事情・都合が分かれば、面接での話の中にある「企業側の本音」が分かります。
もちろん、企業側はウソは言いません。
ですが、もし優秀な人材がいたとしたら、入社してもらいたいので興味を持ってもらえるような話をします。当然ですよね。
転職希望者は、そういった企業の採用担当者の心理を読み解き、”それっぽく”されている部分を見抜く力・情報力が必要なのです。
「人が辞めてしまって困っているのか」「業績がたいへんなのか」「新しい事業を始めようとしているのか」などです。
事前に十分な情報収集をし、その企業やその業界の知識があれば、”それっぽい”情報にも敏感に気が付けるはずです。
転職したあとに「こんなはずじゃなかったのに」「聞いていたのと違う」となるのを防ぐためにも、十分に情報収集をしておくのがおすすめですよ。
注意点③:とにかく持っている人脈を全て使え
そして最後に、「とにかく持っている人脈を使うこと」です。
人脈が勝敗を分けることもよくあります。
親戚や友人、恋人やその家族など、とにかく自分が持っている人脈を一度棚卸ししてみてください。
転職者は新卒採用と違って「スキルや経験」が大切。
人脈が重要な理由は、そうした「スキルや経験」の信頼性を上げるために、その企業と繋がりのある人からもおすすめしてもらうためです。
新卒の時は、その人自身が会社で何か実績を残したわけではないため、第三者から話を聞いてもなかなか説得力のある説明は難しい。
でも、転職の場合にはすでに経験・実績があるから、その経験・実績の裏付けがあった方が企業側としても納得しやすいです。
第三者の話が信頼できる情報であれば、かなり信頼できる経験・実績になります。
企業としては、面接や履歴書の精査に多くの時間を費やしてしまうよりも、内部の社員やその知り合い経由で、ある程度身分の保証されている人を優先して面接したほうが、効率的だしコストもかからずにすみます。
ここで簡単に持っている人脈ごとにどういった活用法があるのかを簡単に説明します。
利用すべき人脈①:転職エージェント
こちらの記事で詳しく紹介していますが、特に人気企業への転職成功のためには「転職エージェントの利用は絶対」です。
転職エージェント経由で大企業や有名企業に応募する場合には、できるだけ多くのエージェントと話すのがおすすめ。
何人かに聞いて共通している情報は正しいですし、他の人が持っていない情報で信憑性があるものであれば、そのエージェントはもしかしたらとても優秀なエージェントかもしれません。
転職エージェントはどれだけ使っても無料ですし、最終的に使わなかったとしても転職への影響はないはずなので、十分に活用すべきです。
・リクルートエージェント: 支援実績と求人数が圧倒的に多い。上の2つと提携していない企業の求人を取りこぼさないように、念のため登録した方がいい。
・転職なら【DODA】: トップクラスの求人数と実績・評判を誇る最大手転職のひとつが『DODA』
・パソナキャリア: 『2019年オリコン顧客満足度 転職エージェント』第1位にも輝いている大手エージェント
※リンクをクリックすると公式ホームページへアクセスします。
利用すべき人脈②:友人や先輩、身内など
大企業に有名企業なら、身の回りに誰か1人は関係者がいるはずです。
もし自分が希望している部署やポジションの人でない場合でも、内部の雰囲気や今後の方向性など、得られる情報はたくさんあるはず。
もしかしたら、自分の希望している部署の人を紹介してくれるかもしれません。
注意点もある
ただし、この場合にも注意点があります。
それは、必ず信頼できる人だけにすべきです。
その人との関係性や、あなたに紹介してくれた人との関係性等によっては必ずしもプラスの影響だけじゃないかもしれません。
どんな影響があるかも分かりません。
そのため、こちらの記事で詳しく紹介していますが、やはり知り合いを探すよりも、その企業と繋がりのある、エージェントを利用するのがおすすめです。
さいごに
さいごに、この記事のおさらいです。
結論|合格するためのノウハウ・注意点
注意点①:とにかく第一候補だと訴えかける
注意点②:とにかく情報はリサーチし尽くす
注意点③:とにかく持っている人脈を全て使え
そして、こちらの記事で詳しく紹介胃していますが、上記の注意点にうまく対応するためには、転職エージェントを利用するのが一番おすすめ。
こちらの記事で、僕が利用して本当におすすめできる転職エージェントを、詳しく紹介しています。
利用はすべて無料ですので、転職に興味がある人は、ぜひチェックしてみてくださいね。
今回は以上です。ありがとうございました。