「TOEICの勉強始めたいんだけど、何から手をつけたらいいのかなぁ。特に、文法の良い勉強方法がよくわからない。おススメの教材があったら教えて」
こんな疑問にお答えします。
✓この記事の想定読者
・これからTOEICの勉強を始める人
・一通り勉強したはずなのに伸び悩んでる人
・TOEICリーディングパートが伸びなくて悩んでる人
こんにちは、国際税理士のまぐすです。
この記事では、独学でTOEIC 400点台から900点台を達成した経験をもとに、「TOEIC英文法の基礎勉強でやるべき教材」というテーマで、おすすめの教材を紹介します。
✔この記事の信頼性
この記事を書いている僕は、税理士試験に合格後、Big 4税理士法人に急遽英語が必要に。大学受験以来、大して勉強してこなかったのでそこから本格的に勉強開始。
ずっと避けていたTOEIC、昇進の都合で受けさせられるようになり猛勉強。独学でTOEIC 900点台を達成しました。
この記事を読めば、以下のようなことが分かります。
✓この記事から得られること
・ TOEICになぜ文法が大切か
・ 文法の基礎固めに必要な教材が何か
・ その教材をどう活用するか
これらの教材を使って集中的に勉強すれば、約2〜3ヶ月で英文法の基礎はマスターできます。
この記事を読んで、TOEICで高得点の獲得、さらには昇進や転職成功に少しでも役立ててもらえれば嬉しいです。
それでは、紹介していきますね。
📓もくじ
TOEICでまずやるべきは文法
早速おすすめ教材を紹介したいところですが、まずは短期間で英文法をマスターするために、英文法の重要性について紹介します。
TOEICを勉強するにあたって、必ずぶつかるのが『単語と文法、どちらを先に勉強すべきか』問題。
必ずぶつかる問題だと思うので、まずはこの点について解説します。
様々な意見があると思いますが、僕は断然『英文法を先に勉強すべき』です。
こちらの記事「【社会人向け】最速で英語力を身につけるための勉強の順番【挫折せずできる】」で詳しく紹介していますが、最速で英語力を身につけるための英語の順番は、下図のとおりです。
以下では、「まず英文法」が大切な理由について、詳しく説明していきますね。
理由①:そもそも文法は言語の基礎の基礎
そもそも言語は、基本的に以下の2つで成り立っています。
・ フレームワーク(枠組み)
・ ここの意味を表す言葉(単語)
僕たちが勉強するのは、単語を並べた赤ちゃん言葉ではないですよね。
決まった順番通りにフレームワークに単語を落とし込んで、様々な意味を表現させる高度な言語です。
つまり、枠組みを知らなければ、『単語の順番が変わったら意味が180度変わる』ことに気がつかないことになります。
TOEIC 500点くらいであれば、単語だけでOKかも。ですが、それ以上を狙うなら絶対に文法を優先してください。
こちらの記事でも具体的に紹介していますが、単語は、後から積み重ねていけばオッケーです。
理由②:TOEICはスタート地点でしかない
この記事を読んでいる人は、少なくとも何かしら目的があると思います。
『TOEICを900点取って出世したい!』『海外駐在したい!』『もっと良い企業に転職したい!』とかです。
つまり、ゆくゆくは「英語を使うこと」を目的として、TOEICの勉強をスタートしたはず。
たまたま知ってる単語が多く出たテストで高得点取るのではなく、将来”使える”英語力を身につけよう!
「単語をつなげて、なんとなく通じればいいっしょ!」という人がいます。
ですが、それだと”目標”の実現はかなりハードです。
実際の英語で単語の羅列をしていたら、全く通用しません。
会話になりません。むしろ会話に入れてもらえないかもです。
TOEICのその先に、英語を使って仕事をすることを目的とするなら、最初のうちに文法の勉強は終わらせてしまうのがおすすめですよ。
理由③:リスニングに限界がある
英文法をマスターしておかないと、リスニングに限界が訪れます。
こちらの記事「【英語】リスニングを上達させるコツやおすすめ勉強法をレベル別に紹介【TOEICにも効果的】」でも詳しく紹介していますが、TOEICのリスニングが聞き取れない理由は、様々あります。
「音の変化が聞き取れない」とか「そもそも単語の意味が分からない」とか、様々です。
ですが、後述する通り英単語すべてをマスターすることは、現実的にムリです。
そういった時、文法を理解していれば、単語の意味が分からなくても推測できるようになります。
その英単語が動詞なのか、副詞なのか、それとも固有名詞なのかが分かれば、あとは文脈から意味を考えられます。
例えば日本語でも、上司の説教やドラマの会話の中で、意味がわからない難しい日本語を、耳にしたことがある人も多いと思います。
そんな時、無意識に文脈からその意味を推測できていると思います。日本語の文法を理解しているからこそ、何となく分かっちゃってますよね。
英語でも同じで、わからない単語や聞き取れない単語を耳にしても、文法がわかっていればある程度推測して意味を理解できます。
理由④:文法の勉強はすぐ終わる(英単語を全て覚えるのは無理)
単語をすべてマスターしようとするのは、スパッと諦めるのがおすすめです。
そもそも、日本語だって知らない単語はたくさんあります。特に、ビジネスシーンでは難しい単語が多いです。
取引先のクライアントが言った四文字熟語の意味が分からなかったり、、契約書の漢字が読めないときだって、きっと誰だって経験あると思います。
英語だって同じです。
日本語の単語全てを知っているわけでは無いのと同じく、固有名詞を含めてすべて英単語をマスターすることは無理です。
ではどうするか。答えは「継続して積み重ねていく」です。
日本語と同じです。
小学生の時よりも絶対に今の方が単語をたくさん知ってますよね。なぜなら、成長すればするほど多くの単語に出会い、その都度覚えているからです
英単語も同じで、勉強に終わりがありません。
一方で、次で紹介する教材を使えば、TOEICの英文法の基礎は、約2カ月間くらい集中すればマスターできます。
この2カ月間で、今後の基礎がマスターできるので、先に終わらせてしまった方がその後の勉強も楽ですよ。
やるべき教材3つと勉強法【3ステップ+1で紹介】
それではここから、TOEIC英文法の基礎をマスターするためのおすすめ教材を紹介していきます。
勉強のレベル・段階ごとに3つのステップ(+1)に分けて紹介していきます。
現在の英語力に応じて、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
ステップ①:しばらく英語を勉強してない人向け教材
まずは『社会人になって全く英語を勉強してない!』って人向けの教材の紹介です。
結論、以下の教材です。
✓1つ目:【中学3年間の英文法を10時間で復習する本】
✓2つ目:【高校3年間の英語を10日間で復習する本】
中学・高校の英文法をなめちゃダメ
多くの英文法教材を試してきましたが、まずは上記がおすすめです。
そう思う人もいるかもしれません。
ですが、かなり大事です。
なぜなら、TOEICの文法は、高校生までの知識で概ね全てだからです。
いま英文法に自信がないと言う事は、中学校または高校で学んだ文法知識を忘れちゃってるだけ。
そのため、まずは”思い出し作業”をするのがおすすめ。かなり大事です。
とはいえ、昔の参考書を引っ張り出す必要はなし。
上記で十分です。
なぜなら、浅く広くまとまっていて、短期間で中学校や高校で学んだ文法すべてを総復習できるからです。
この教材を使って、まずは記憶の奥底にある英文法の記憶を呼び起こしてあげよう。
これらの教材は約1~2週間で5回転くらいさせて終わらせられると思いますよ。
ステップ②:基礎がわかってる人向け教材
ステップ①で紹介した、中学校や高校で学んだ英文法の基礎が概ねわかっていると言う自信がある人は、次にこちらの教材がおすすめ。
この段階でこの教材をおススメされて、少し驚いている人もいるかもしれません。
ですが、早い段階でこの教材をTOEIC用の教材として使う事は、かなりオススメです。
早く点数を上げたいなら、頻出の文法にフォーカスしよう
「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング(CDなしバージョン)
それは、以下の通りです。
ここで出てくる基礎的な英語表現が、TOEICのリスニングで頻繁に出てくるから。
TOEICの英文法の教材の多くが、仮定法や関係代名詞など、難しい文法にフォーカスして説明しています。
ですが、あまり出題されない難しい文法をやっても、点数UPに時間がかかります。
それよりも、頻繁に出てくる基本的な英語表現を先にマスターした方が、点数UPが早いです。
そこでオススメなのが、『どんどん話すための瞬間英作文トレーニング(CDなしバージョン)
もちろん、この本はスピーキングを目的とした本なので、スピーキング力も身につきます。
それ以外にも、学校ではあまり教わらなかった基本動詞を使った表現(get, have, take など)を理解できるので、リスニング力もUPできます。
こちらの教材についても、3週間くらいで5回転すればオッケーです。
正直なところ、こんなにシンプルな教材であっても、ここまでマスターしてしまえばTOEIC 600点くらいは狙えると思います。
ステップ③:本格的な基礎固めをする人向けの教材
ここまで紹介した教材の内容に自信がある人は、こちらの教材がおすすめ。
TOEIC向けの英文法の教材は、かなりたくさん世の中にありますが、正直なところ、この教材までマスターできればOKです。
ちなみに、ステマしているわけでも何でもありません。笑
出版している株式会社アルクの関係者でもありません。
先日、以下のようなツイートをしました。
こちらを見れば、僕が実際にこの教材をどれだけ使ったか、信じてもらえるかと思います。
本棚を整理してたら昔のパートナー発見(Part 2)
最初に英文法を総復習するために使った本。短期間だけど四六時中握りしめてた気がする。
いま世界各国で働けてるこの道も、この一冊からから始まった気がします。
TOEIC900点取ると、少しずつでも本当に環境は変わりますよね。 https://t.co/64DHtVu8Yp pic.twitter.com/xoXESetF6k
— まぐす|税理士×海外生活×M&Aコンサルタント (@Mags_career) November 17, 2019
この教材、本当におススメです。
この教材の良いところは、以下の3つです。
・ 高校で習った文法知識が幅広く収録されている
・ 全てがコンパクトに凝縮されている
・ コンパクトだけど詳しく解説されている
TOEICであれば、この教材さえあれば他はいらないくらいのレベルです。
短期間で、幅広く深い知識が得られるので、すぐに点数にも現れます。
ちなみに僕は、2ヶ月で10周くらいしたと思います。
それだけで、TOEICの基礎的な英文法はマスターできましたよ。
ステップ④:より深く勉強したい人向け教材【おまけ】
ステップ③までの教材が終わったら、次はもう英単語の勉強に移っていいと思っています。
ですが、より英文法を深くマスターしたい人は、こちらの教材を手元に持っておくのがおすすめ。
こちらの教材の使い方は『すべてのページを1から理解する』のではなく、『よくわからない文法に遭遇したら、都度調べる』という使い方でオッケーです。
理由は、以下の通りです。
・量が多すぎて挫折してしまう
・詳しすぎて覚えきれない
ですが、この教材が1つあればかなり安心です。
TOEICに限らず、仕事で出てきたよくわからない文法なども、こちらの教材があればほとんど全てがわかると思いますよ。
辞書代わりにもっておくと、安心ですよ。
ここまで来たら、他の勉強を始めよう
ここまでくれば、そろそろ英文法の勉強は終わりでOK。
あとは、英単語や実際の問題を解きながら、分からない文法を一つずつ解決していった方が、効率的に点数を上げられると思います。
なお、英単語について僕がおすすめするのが、断然「金のフレーズ」です。
理由については、こちらの記事で詳しく紹介しているので、こちらの記事を読んで、ぜひ「金のフレーズ」も準備しておいてくださいね。
英文法がだいたい終わった人が次にやること
ここまでの教材が終わったら、どんどん次に進みましょう。
ということで、『上記3ステップ+1が終わったら次にすべきこと』を紹介します。
やるべきことは『TOEIC用英単語』と『アウトプット』
おさらいですが、最速でTOEIC点数UPするためには、「勉強の順番」が大事です。
具体的には、以下の順番です。
✔最速で点数UPするための勉強の順番
STEP①:基礎的な英文法
STEP②:TOEIC用英単語
STEP③:本番の練習(数回だけ)
STEP④:リスニングの勉強
上記の順番については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
TOEIC600点を狙う人向けの記事ですが、600点以上の人でも、基本的にはこの順番でOKです。
上記でSTEP①は完了なので、次にSTEP②の英単語です。
僕がおすすめする英単語帳は『TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ (TOEIC TEST 特急シリーズ)
おすすめ理由や、具体的な活用法・勉強法については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
ぜひ併せてチェックしてみてくださいね。
スキマ時間にアウトプットも始めよう!
そして、せっかく勉強した英文法の知識をさらにUPさせるには、少しずつアウトプットするのが大事。
アウトプットは、スキマ時間を利用すればOKです。
英単語と英文法に不安があるうちは、インプット中心でOK。
ですが、アウトプットこそ最強のインプット法です。
これは、精神科医でベストセラー作家である、樺沢紫苑先生がこちらの本でも紹介されています。
樺沢先生によれば、「インプットした後に何度も使われる情報が、長期記憶されやすい」ということです。
おすすめアウトプット勉強法
では、どのようにアウトプットするか。
僕がおすすめするのは、以下の通りです。
まずは、TOEICを運営しているIIBCの公式問題集『公式TOEIC Listening & Reading 問題集 6
具体的な勉強法・活用法については、こちらの記事『【初心者必見】最短でTOEIC600点を超えるために必要な勉強法とおすすめ教材3選【独学900点が紹介】』で詳しく紹介しているので、ぜひ併せてチェックしてみてくださいね。
そして、特に”忙しい人”にこそおすすめなのが、『スタディサプリENGLISH TOEIC®対策』です。
『スタディサプリENGLISH TOEIC®対策』は、リクルートが運営する英語学習サービスで、多くの企業で導入されている人気アプリです。
以下は、公式ホームページで紹介されている導入企業の一部です。
出展:公式ホームページ「導入事例」
本番形式の「実戦問題集」は、PART1〜PART7全てに対応していて、毎月200問が追加されています。
スマホだけでも利用可能なので、忙しい人でも『電車の中』『休憩時間』などに無理なくアウトプットできるのがおすすめ。
また、以下のような特典もあるので、僕の周りのTOEIC高得点取得者でも、スキマ時間に利用している人がかなり多いです。
・7日間無料でお試し可能
・TOEIC対策コース申込で、日常英会話コースを無料で使い放題
問題を解答してアウトプットすることで、記憶の定着はグングン伸びます。
忙しい人・プライベートな時間が少ない社会人こそ、アプリを使って効率的に暗記を進めてくださいね。
》》「スタディサプリENGLISH TOEIC®対策」の7日間無料体験はこちら
まとめ
それでは、TOEICの英文法の基礎をマスターするために必要な教材を、段階ごとに改めて紹介します
ステップ①:しばらく英語を勉強してない人向け教材
ステップ②:基礎的な英文法わかってる人向け教材
ステップ③:本格的な基礎固めをする人向けの教材
【おまけ】ステップ④:より深く勉強したい人向け教材
その他、独学でTOEIC 400台→900点台を実現した勉強法は、こちらの記事に纏めています。
ぜひ気になる記事をチェックしてみてくださいね。
今回は以上です。
最後までありがとうございました。