転職を検討している人
『転職しようか悩んでるんだけど、どういう人が転職に成功するのかなぁ。採用者目線で、思わず採用したくなっちゃう人の特徴とかあれば知りたいな。』
こんな疑問にお答えします。
✔この記事の想定読者
・転職を検討している人
・採用されやすい人の特徴を知りたい人
・企業目線での採用基準を知りたい人
こんにちは、複数の大手企業で採用担当していた、税理士のまぐすです。
この記事では、転職を検討している人に向けて、「採用者の目線から、思わず採用したくなっちゃう人の特徴」を、厳選して紹介します。
✔この記事の信頼性
この記事を書いている僕は、Big 4・5大総合商社・大手金融とキャリアを積み、現職を含め、それぞれの企業で採用担当もしていました。(詳しくは、こちらのプロフィールをご覧くださいね。)
企業によって求めるスキル・経験は違くても、採用される人に共通点があります。
この記事を読めば、採用されやすい人の特徴がわかるだけでなく、スキルや経験に自信がない人でも、前向きに転職活動に取り組むきっかけを見つけてもらえると思いますよ。
それでは、紹介していきます。
📓もくじ
思わず採用したくなる転職希望者の特徴7選
早速、思わず採用したくなる人の特徴を、厳選して7つ紹介します。
特徴①:清潔感と笑顔
わかりやすい特徴ですが、清潔感と笑顔は、効果絶大です。
『清潔感があり、笑顔の絶えない会社』がいやって人、いないですよね。
それが自分の会社なら、なおさらです。
同じようなスペック、似たような経験の人がいれば、清潔感や笑顔があれば、少しの差なんて逆転可能です。
笑顔には、『ミラー効果』とも呼ばれる力があります。
笑顔があるだけで、なんかうまくやってくれそうな気持ちにさせてくれます。
これは、面接だけでなく、履歴書の写真も同じです。
数百円をケチって、暗い印象を与える写真にせず、ちゃんとした写真にするのがオススメですよ。
特徴②:ハキハキ話す人
ハキハキ話すことも同じです。
どんなに良いことを話していても、おどおどしたり、不安げに話していると、聞いている側も「あれ、何かあるのかな?」と不安になってしまいます。
企業は、人の集まり。
知識や経験だけでなく、より良い人間関係が作れるかどうかも、大切なスキルの1つです。
ハキハキ話せて、チームのみんなと良好な関係を作れそうな人は、思わず一緒に働いてみたくなってしまいますよ。
特徴③:質問が明確かつ的確
面接で必ず聞かれる、『最後に、何か質問はありますか?』。
もちろん、よっぽどでない限り、質問の内容によって合否が分かれる事はありません。
でも、質問の内容によって、どこまでしっかりその企業のリサーチできているかが分かります。
薄っぺらい質問や、表面的な質問。
これをしてはいけないと言うわけではありません。
でも、「ちゃんとリサーチしてきました!」ということがわかる質問をしてくれると、企業としては「オッケー!」と好印象を持ちますよ。
企業のリサーチ方法については、こちらの記事にまとめているのでチェックしてみてくださいね。
特徴④:自分なりの挫折や辛い経験がある
過去に大きな失敗や挫折を味わったことがある人。
またそれを、自分のエピソードをして話せる人。
こういった人には、不思議と自然に興味がわきます。
というのも、エピソードとして話せると言う事は、すでにその挫折を乗り越え、自分の経験にしているから。
その時の辛さに比べれば、ちょっとやそっとじゃ凹んだり諦めたりしないから。
例えば、
エジソンが、電球を作るために20,000回失敗したように、
J.K.ローリングが、生活保護を受けながら作ったハリーポッターが、出版社12社から断られたように、
スタバの創設者:ハワード・シュルツが242回も出資を断られたように、
失敗を乗り越えた人は、そこから何かを学び、自分のものにしています。
そのため、話を聞いていても、物事を主観的に見ている人が、多いです。
「上司の指示が悪いんだ」「同僚のあいつが協力してくれなかった」「質の悪いクライアントでさ」
こういったこと、一度くらいは言ったり思ったりしたことがあると思います。
でも、『7つの習慣』である通り、物事を主体的に考える人は『どんな困難・課題もどうにか解決してくれそう』という気にさせてくれます。
特徴⑤:自分なりの回答ができる
面接では、答えにくい質問や、難しい課題を与えられることがよくあります。
「え~やだなぁ、、、」と心配になる人もいるかもしれません。
でも、そんな質問をされた時こそチャンスです。
僕が知る限り、どんな質問にも100点満点で答えられた応募者はいません。
では、「受かる人」と「ダメだった人」で、どう違うか。
それは、難しい質問にも、自分なりの回答ができるかどうか。
面接官だって、その質問が難しいこと、答えにくいことはわかっています。
そのため、回答が必ずしも正しいとは限らないことも、想定しています。
そんな時でも、自分なりの答えや考えができる人は、かなり評価が高くなります。
誰だって、仕事をしていると答えのない課題にぶつかることがあります。
そんな時に、条件、前提、仮説を設けて、自分なりの回答ができること。
それは、『単なる作業者である指示待ち人間」ではなく、『自分で考え行動できる人』と評価してくれる可能性は高いです。
この記事を読んでくれている人は、自分に合った、条件の良い転職を期待しているはず。
数多くいる「受動的な指示待ちの人」ではなく、間違ったっていいので、自分の個性を発揮して考えを伝えるのが、オススメですよ。
特徴⑥:目標・目的が明確
そして、話の内容の信ぴょう性や自信の現れに1番影響すると思うのが、こちら。
自信を持って、笑顔でハキハキ話せる人は、転職の背景・応募の目的・その会社で達成したい目標が明確です。
面接のときに面接官が思っていること。
それは、『一緒に働きたいと思うか』だけではありません。
その人が活躍できる場を提供できるかな?』という目線でも見ています。
こちらの記事でも詳しく紹介していますが、会社が1人を採用するのに、かなりのコストをかけています。
そのため、元をとるためにも長く勤めてもらいたいと思っています。
長く勤めてもらうには、もちろんその人がやりたい仕事、達成したい目標を提供できるかどうかも大切ですよね。
転職はマッチング。
そのため、その人の希望や目標を明確に知らなければ、長く務めてもらえるイメージができません。
やりたいこと、達成したい目標を明確に伝える事は、面接官にとっても「よし、この人に決めよう!」と大きな決断をするためには、とても大切なことですよ。
特徴⑦:いまの会社の上司・同僚を尊敬している
転職理由を聞くと、前の会社でのネガティブな人間関係を理由にする人がいます。
もちろん、それが転職活動でマイナスに働くことは分かってもらえると思います。
それだけじゃなくて、会社での人間関係をポジティブに伝えられる人は、かなり好感が持てます。
もしかしたら、今後お付き合いがなくなるかもしれない前の会社の人たち。
仕事やプライベートで関わることもなくなるかもしれません。
そんな人に対しても、決して悪いことを言わず、感謝や尊敬の気持ちがある人は、かなり好感が持てます。
もし一緒に働くことになっても、自分やクライアントに対して、どんな時でもいい関係性が作れると期待できるからです。
それに、どんな環境・どんな人からも、成長のきっかけを掴んでくれる証拠でもあります。
『会社を一緒に成長させてくれる仲間』、そう思わせる一番の特効薬かもしれませんよ。
知っておくべき注意点
ただし、上記に1つでも当てはまるからと言って、それだけでいいわけではなりません。
アピール出来なきゃ意味がない
もちろん、上記で紹介したような特徴や強みがある人も、実際に面接でアピールできなければ、意味がありません。
「人前で話すのが苦手で」「面接になると緊張しちゃって」
そういった人、実は少なくないと思います。
でも、実はそういった状況も、いくらでも克服することができます。
アドラー心理学を、青年と哲人の対話形式でまとめたこちらの本。
こちらの本では、こんなことが言われています。
トラウマなんてない!
アドラーは、フロイト、ユングと並び『心理学の三代巨頭』とも称される伝説級の偉人。
アドラー心理学では、明確にトラウマを否定します。
例えば、虐待を受けたことが、人格形成に及ぼす影響がゼロとはいいません。
しかし我々は、過去の経験に『どんな意味を与えるか』を与えることが大切。
人生とは誰かに与えられるものではなく、自ら選択するもの。
トラウマは、都合よく『やらない理由』にしているだけ
つまり、『面接とか人の前で話すとか、苦手なんです』という人も、思い返してみるとちゃんと理由や原因があるもの。
それがもし明確でなければ、自分のやりたいこと・生き方を、自ら避けてしまうのはもったいないですよね。
不安を消すため、とにかくチャレンジしてみよう
また、当時『現代のソクラテス』とも評されるフランス中世の哲学者アランは、以下のようにも言っています。
情念に囚われるな!人は不安の原因が分からないから怯えるのだ!
情念、つまり『なんかイライラする』『分かんないけど不安』みたいな、誰でもある感情。
これに囚われてはいけないと言います。
その上で、以下のように言います。
不安を消したければ、まずは行動することだ!
実はこれ、誰だって経験あると思います。
どんなに不安なプレゼンも、緊張するピアノの発表会も、始まれば不安なんか忘れる。
なぜなら、もうやるしかないからです。
やりたいのに、興味があるのに、理由や原因のない『情念』で諦める必要はない。
とにかくチャレンジしてみるべきですよね。
準備と練習で、いくらでも克服できる
じゃあ何も考えずチャレンジすれば誰だって成功できるかというと、そうではないですよね。
こちらの本では、成功者の共通点について次のようなポイントが紹介されています。
どれも転職に生かせるポイントです。
✔成功者の共通点
・臆病で、他の選択肢も用意してる
・徹底的に調べる
・戦略的な『先延ばし』
『臆病で、他の選択肢も用意してる』
こちらについては、もし転職がうまくいかなかったりダメだったら、いまの会社を続けられるように、敵を作らないようにしておくこと。
『徹底的に調べる』は、希望の会社を事前にしっかり調べておけば、転職で失敗しないどころか、成功を掴めるかもしれない。
(事前リサーチの重要性については、こちらの記事『転職で企業研究が必要な理由と抑えておくべきポイント』で詳しく紹介しています。)
戦略的な『先延ばし』については、思い立ってすぐ転職するのではなく、いつでも転職できるように早めに準備しておく・構えておくことが大切なんだと分かります。
早めの準備の大切さについては、こちらの記事『【実体験】転職活動は何ヶ月前に開始すべきかと目安期間』で詳しく紹介しています。
まずは、早めに動き出す。
それこそが、いまの環境への不満・自信のなさから来る不安を解消する、一番の解決策かもしれませんよね。
まとめ
さいごに、この記事のまとめです。
思わず採用したくなる人の特徴7選は、以下のとおりです。
特徴①:清潔感と笑顔
特徴②:ハキハキ話す人
特徴③:質問が明確かつ的確
特徴④:自分なりの挫折や辛い経験がある
特徴⑤:自分なりの回答ができる
特徴⑥:目標・目的が明確
特徴⑦:いまの会社の上司・同僚を尊敬している
そして、『転職が不安』という人。
偉大な偉人たちの思考を借りれば、『まずは行動してみること』が大切。
転職しようか悩んでいる人や、転職が不安な人も、まずは一歩踏み出してみましょう。
ぜひ勇気を出して行動し、自分の理想の生活を実現してみてくださいね。
今回は以上です。
ありがとうございました。