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海外で働く方法6選とそれぞれの注意点【国際税理士が紹介】

 

海外で働くことに興味がある人

『人生で1度位、海外で働いてみたいけど、どんな方法があるのかな。あと、それぞれの特徴や注意点とかがあったら知りたいな。』

こんな疑問にお答えします。

 

✔この記事の想定読者

・海外で働くことに興味がある人

・海外での働き方を知りたい人

・海外で働く上での注意点を知りたい人

 

こんにちは、日本と海外で働く、国際税理士のまぐすです。

この記事では、海外で働くことに興味がある人に向けて、海外で働く方法を紹介しつつ、それぞれの注意点をお伝えします。

 

✔この記事の信頼性

この記事を書いている僕は、Big4・5大総合商社・大手金融を経て、現在は日本と海外で働いています。

また、税理士として多くの海外で働く人のサポートをしているので、いろんな働き方や実態を知っていますよ。

 

『人生で一度くらいは海外で働いてみたいな!』と思っている人、少なくないと思います。

でも、働き方によって、違いがあります。

 

この記事を読めば、「海外で働く」ためにはどんな方法があるか、またどんな注意点があるかがわかると思いますよ。

 

それでは紹介していきます。

 

海外で働く方法6

 

まず結論です。

海外で働く方法は、主に以下の6つです。

 

✔海外で働く方法

方法①:現地採用(日系企業の海外拠点)

方法②:現地採用(外資系企業の海外現地)

方法③:日系企業の海外駐在

方法④:外資系企業の海外駐在

方法⑤:フリーランス

方法⑥:ワーキングホリデー

 

以下では、それぞれの概要を説明していきます。

 

方法①:現地採用(日系企業の海外拠点)

 

海外進出している日系企業に、現地採用される方法です。

 

この働き方のメリットとは、以下の通りです。

 

✔メリット

・本社である日本企業とのやりとりが多いため、日本人が重宝される。

・現地でも、日本文化が理解されている。

 

海外で働く場合、一番大切なポイントが「現地の文化や慣習に馴染めるか」です。

会議に遅刻しないとか、細かくチェックするなど、文化や考え方の違いは大きいですからね。

 

その点、日系企業の海外拠点だと、問題になりにくいケースが多いです。

親会社である日本企業の文化が、浸透しているケースが多いですからね。

 

初めて海外でフルタイマーとして働くなら、一番ハードルが低いかもですね。

 

例えばアメリカでの就職なら、『ボストンキャリアフォーラム』などの就活イベントに参加してみるのもあり。

毎年10月~11月頃に、アメリカ合衆国ボストンの「ボストンコンベンションセンター」で開催される日英バイリンガル向けに行われる就活イベントで、多くの日系・外資系企業が集まります。

2020年はオンラインで開催されましたよ。

 

方法②:現地採用(外資系企業の海外現地)

 

日系ではなく、現地企業などの外資系企業の海外拠点に就職する方法です。

 

これは、上記①の日系企業の海外拠点とは反対に、チャレンジングな選択になるかもです。

文化や慣習だけでなく、言語もネイティブレベルを求められるかもですからね。

 

その分、学ぶことが多いケースでもあります。

 

チャレンジングな分、学ぶ事はたくさんあります。

 

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多くの日本人は、海外で働いていても、日本人同士でつながっているケースが多くあります。

ですが、このケースの場合、普段から海外の人たちと接する機会が多いため、言葉や考え方など、「海外だから学べること」が多くあると思いますよ。

 

『単に働くだけじゃなく、言語やヒューマンスキルも伸ばしたい!』という人は、検討してみて損はないと思いますよ。

 

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方法③:日系企業の海外駐在

 

一番イメージしやすいのが、このケース。

 

会社のサポートが手厚いので、安心して海外で暮らせます。

 

会社の指示で、仕事として海外で働くことになります。

そのため、会社としては、その人が海外で何かあったら大変。

 

住居や保険など、会社負担で暮らせるケースが多いので、生活水準はそのまま若しくは良くなるケースもたくさんあります。

 

国にもよりますが、各種手当がついたり、運転手付きの車を用意してもらえることもあります。

 

方法④:外資系企業の海外駐在

 

日系企業とは別に、外資系企業に日本で就職し、海外駐在するというケース。

 

最大のメリットは、日系企業より海外駐在できるチャンスが多い。

 

外資系企業だと、普段から海外とのやり取りも多いし、研修やセミナーを海外で行うケースもあるため、海外文化に触れるケースは多いと思います。

さらに、日本で優秀な人材を採用するために、海外駐在を売りにしている企業も多くあります。

 

誰もが知ってる世界的大企業だけでなくても、外資系企業は多くあります。

そういったところを狙ってみるのもアリですね。

 

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方法⑤:フリーランス

 

最近増えてきているのが、フリーランスとして働く方法。

ネットやSNSで、最近はよく見かけるようになりましたよね。

 

場所を選ばず暮らせる人は、海外で生活しつつ働いている人が多くいます。

 

例えば、以下のような仕事をしている人です。

 

・投資家

・ブロガー

・YouTuber

 

インターネットを利用した仕事で、場所を選ばなければ、好きな国・好きな時間に働いている人も多くいます。

 

こんな働き方に憧れている人、少なくないんじゃないかなと思います。

 

方法⑥:ワーキングホリデー

 

最後は、ワーホリです。

 

「海外に長期間滞在したことがない」「短期でも海外留学の経験がない」

そんな人でも、気軽にチャレンジできるのがワーホリです。

 

長期間の留学は、事前に貯金などで軍資金が必要だし、ビザの都合で現地で働けないケースも多い

 

ワーホリなら、留学前のお金に不安があっても、働きつつ言語や現地文化も学べるので、単に留学するよりハードルが低いケースもありますよ。

 

ワーホリでの働きが認められれば、そのまま就職だって狙えるかもです。

 

とはいえ、最近は安く留学できるサービスも増えています。

いきなり働くのに抵抗がある人は、まずはこういったことからチャレンジするのもありですね。

 

海外で働く方法それぞれの注意点

 

上記でそれぞれの概要を紹介しましたが、ここではそれぞれの注意点も紹介します。

後悔しないためにも、チャレンジしてみる前に必ずチェックしておいてくださいね。

 

そもそも海外で働ける可能性が違う

 

海外で働く方法を紹介してきましたが、そもそも本当に海外で働ける可能性が全く違います。

また、働けることになったとしても、生活水準が違かったりします。

 

上記6つを比較するなら、以下の通りです。

 

働く方法 働ける可能性 生活水準
方法①:現地採用(日系企業の海外拠点)
方法②:現地採用(外資系企業の海外現地)
方法③:日系企業の海外駐在
方法④:外資系企業の海外駐在
方法⑤:フリーランス 無限大
方法⑥:ワーキングホリデー

 

上記についても、以下でそれぞれ紹介していきますね。

 

方法①:現地採用(日系企業の海外拠点)の注意点

 

まず挙げられるのが、以下の通りです。

 

日本で働いている場合と比べて、それほど大きく変わらない。

 

これは、メリットでありデメリット。

初めて海外にチャレンジする人にとってはいいけど、ゴリッゴリの海外色に染まりたい人からすれば、少し物足りないかも。

 

もちろん、生活自体は大きく変わります。

現地の文化・慣習に従って生活するわけですからね。

 

日本人にありがちなのが、現地で日本人コミュニティに属すること。

 

どこの国にも、日本人は多くいます。

多くの日本人コミュニティがあります。

 

そのため、自発的に注意していなければ、いつも同じメンバー・会社の同僚と一緒にいることが多くなりがち。

『せっかく英語も勉強したい!と思っていたのに、全然上達しなかった、、、』なんてケースも多いですよ。

 

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方法②:現地採用(外資系企業の海外現地)

 

上記でも少し触れましたが、一番のハードルは以下のとおりです。

 

現地の外国人と同じように扱われるため、チャレンジングな選択。

 

現地で、他の外国人と同じように扱われます。

言語レベルも、ビジネススキルも、生活習慣も、基本的には同じです。

 

また、給料などの待遇も、現地と同じです。

他の選択肢に比べて、より現地に馴染む必要があるので、国や企業選びは慎重になるのがおすすめですね。

 

日本人が考えるよりもずっと、アジア人に対する差別が大きい国もあります。

ネットでサクッと調べるだけじゃなく、しっかり現地を知っている人にサポートしてもらうのがおすすめですよ。

 

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方法③:日系企業の海外駐在

 

一番イメージしやすい海外駐在。

これも、他の方法と比べて圧倒的に大きいデメリットがあります。

 

自分が希望している国・想像している待遇で駐在できる可能性は、かなり低いです。

 

一言でいえば、『自分でコントロールできないから』です。

 

駐在がある企業には、同じように駐在を狙ってる人がかなりいるはず。

とはいえ、駐在は会社が決めることです。

 

タイミング・駐在先・待遇・駐在期間など、すべて会社が決めることです。

 

ずっと海外駐在を狙っていたけど選ばれなくて、いつの間にか年をとっちゃった、、、

家族もいるし、今さら海外なんて行けないよ、、、

 

そういう人も、少なくないと思います。

『一度きりの人生、海外で働いてみたいんだ!』という人は、他の選択肢も考えてみるのがおすすめですよ。

 

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方法④:外資系企業の海外駐在

 

外資系企業の海外駐在は、日系企業の駐在よりも海外で働ける可能性は高いと思います。

これは、『駐在』じゃなくても『長期出張』も含めてです。

 

ですが、日系企業に比べると、駐在の期間は短い可能性が高いです。

 

日系企業になると、海外駐在といえば3~5年くらいの場合もよくあります。

ですが、外資系企業になると、1~3年という会社も多くあります。

 

違いの理由は、目的の違いです。

 

日系企業の場合、日本親会社の代表・代理人として、現地と日本親会社をつなぐ役割がほとんど。

そのため、駐在員を「リエゾン(連絡係・調整役)」といわれることもよくあります。

 

ですが、外資系企業の場合は「子会社の教育訓練の一環」というケースが多いです。

語学研修や他の拠点との関係構築、企業理念の理解向上などです。

 

そのため、日系企業と比べると、期間が短いケースが多いです。

企業によって大きく違うので、『ガッツリ海外で生活したいんだ!』という人は、ちょっと注意ですね。

 

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方法⑤:フリーランス

 

最近増えている、フリーランスとして海外で働くケース。

憧れている人も少なくないと思います。

 

ですが、一番のハードルが以下です。

 

フリーランスだと、ビザが取りにくい。

ビザがないと、滞在はもちろん、銀行口座すら作れません。

 

少し前だと、個人でもビザが取れる国は多くありました。

ですが最近は、マネーロンダリングなどに利用されるのを防止するためにも、特に先進国では個人でのビザ取得が厳しくなってきています。

 

フリーランスが個人でビザを取得する方法は、主に以下の2つです。

 

✔フリーランスがビザを取得する主な方法

・基準以上の金融資産を持つ

・多額のお金を払ってビザを購入する

 

税金や生活費を考えて海外生活したり、南国での生活に憧れる人も少なくないと思います。

ですが、まずはそもそもビザが取得できるかを考えるのが大切です。

 

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方法⑥:ワーキングホリデー

 

最後に、ワーホリの注意点。

主に、以下の2点です。

 

注意点は、①年齢と②国

 

そもそもワーキングホリデーとは、日本と協定を結んだ国に一定期間滞在でき、その間の生活費などのために働くことができる制度です

 

そのため、協定を結んでいる国だとしても、例えば以下のような条件が付されているケースが多いです。

 

・年齢が30歳以下

・家族は同行できない

・一定額以上の現地通貨を持っている

 

こうした条件が多いので、事前に調べておくのがおすすめです。

 

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まとめ

 

さいごに、この記事のまとめです。

 

海外で働く方法は、主に以下の5つです。

 

✔海外で働く方法

方法①:現地採用(日系企業の海外拠点)

方法②:現地採用(外資系企業の海外現地)

方法③:日系企業の海外駐在

方法④:外資系企業の海外駐在

方法⑤:フリーランス

方法⑥:ワーキングホリデー

 

ただし、実際に働けるかどうかは、それぞれで全く違います。

上記注意点もしっかりチェックして、ぜひ夢の海外生活を実現してみてくださいね。

 

今回は以上です。また次の記事でお会いしましょう。

ありがとうございました。

 

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