就職・転職|Career

税理士試験合格に必要な勉強時間の目安と注意点【現役税理士が具体的に紹介】

 

税理士試験に興味がある人

『税理士試験にチャレンジしたいけど、どのくらい大変なのかな?平日や土日、年間の勉強時間の目安とかあれば知りたいな。』

こんな疑問にお答えします。

 

この記事の想定読者

・税理士試験に興味がある人

・忙しいけど税理士試験に挑戦する社会人

・税理士試験で失敗したくない人

 

こんにちは、税理士のまぐすです。

この記事では、税理士試験にチャレンジしようと思っている人に向けて『合格するために必要な勉強時間と、勉強するときの注意点』というテーマで紹介します。

 

この記事の信頼性

この記事を書いている僕は、2月後半からの約5ヶ月で、簿記論と財務諸表論を一発合格できました。

また、働いていた4大税理士法人では、自分だけでなく、忙しいながらも合格していた多くの仲間たちを見てきました。

 

税理士試験。興味はあるけど、難関国家資格だし、授業料も安いわけじゃないから、『失敗したくない!』と言う人も、少なくないと思います。

この記事を読めば、①合格までに必要な勉強時間の目安、②目安時間で勉強するときの注意点、が分かります。

『絶対合格してやる!』『頑張りたいけど、なんか不安』という人は、ぜひチェックしてみてくださいね。

 

それでは、紹介していきます。

 

税理士試験合格に必要な勉強時間の目安

­­

それではまず、必要な勉強時間を具体的に紹介していきます。

 

必要時間のシミュレーション

 

まずは、合格までに必要な勉強時間をシミュレーションしていきます。

税理士試験で、誰もが通る「簿記論」「財務諸表論」に絞って、例えば1年2科目パックを受講するケースを例とします。

 

前提事項は、以下の通りです。

 

✓シミュレーションの前提条件

・簿記の知識なし

・「勉強時間=全集中してる時間」※ただ机に座ってるだけの時間除く

・土日休み、残業が月30時間(1日1時間)程度

・9月から勉強スタート

 

結果は、以下の通りです。

 

『1科目、だいたい1000時間』

 

具体的には、以下の通りです。

 

 

勉強開始時間や科目数など、状況や環境に合わせて、計算し直してみてくださいね。

 

実際は人によって違う

 

上記は、自分の経験と、スムーズに合格した仲間たちの実績に基づいて、想定してみました。

 

でも、実際には人によって異なるため、状況に応じて調整が必要。

 

例えば、以下のような条件、状況によって、結構変わるかもです。

 

・簿記の勉強をしたことがあるか

・受験する科目数

・科目の組み合わせ

 

そのため、状況に応じて修正を加えつつ、上記の表で計算してみてくださいね。

 

【コロナ禍でも】不況こそ税理士資格がおすすめな理由3選【現役税理士が紹介】 こんな疑問にお答えします。 ✔この記事の想定読者 ・不況で将来が不安な人 ・税理士資格に興...

 

『戦略的なあきらめ』が大切

 

『1,000時間、、、ムリ』

そう思う人もいるかもしれません。

 

ですが、戦略的に諦めることが出来れば、1,000時間未満でも合格可能です。

 

税理士試験の合格基準には、特徴があります。

それは、以下の通りです。

 

税理士試験は、上位10%位が合格する「相対評価」

そのため、とにかくライバルより多く点数を稼ぐことが大事。

 

国税庁のホームページを見ると、だいたい60点くらいで合格とされています。

 

出展:国税庁ホームページ「税理士試験の概要

 

ですが、実際には違います

 

以下は、国税庁が発表した、令和元年度の試験結果です。

この年は、「例年に比べて圧倒的に合格率が高かった」と言われますが、推移を見るとどの科目も『だいたい受験者数の10%前後」になっています

 

出展:国税庁ホームページ「令和元年度(第69回)税理士試験結果

 

つまり、できない問題があってもOK。人より1問でも多く正解すれば、合格できる。

 

上位10%に入ればいいので、できない問題があってもOK。

人より、1問でも多く正解できれば合格できる試験です。

 

難しい問題・分野や、出題可能性が低い項目を、”戦略的に”諦めちゃえば、合格は全然可能ですよ。

 

ちなみに、「できない問題をなくす」ためには、「間違いノート」を作るのがオススメ

 

予備校やオンライン講座を受講していれば、解く問題は基本的に全員同じ。

そのため、受講しているテキスト・問題集をすべて解けるようになれば、人が解ける問題は概ね解けるようになり、10%以内に入れる確率は上がります。

 

具体的な作り方については、こちらの記事で詳しく紹介しているので、併せてチェックしてみてくださいね。

 

【資格試験に】間違いノートの作り方と注意点【TOEICや税理士試験に最適】 こんな疑問にお答えします。 ✔この記事の想定読者 ・資格試験にチャレンジしようとしてる人 ...

 

とにかく早く始めよう

 

とはいえ、早めに始めることが一番大切です。

 

“戦略的に”諦める問題を理解するためにも、1問でも多くの問題に触れることが大切。

 

確かに、誰も出来ないような難問や、出題可能性の低い項目は、思い切って”戦略的に”捨ててOKです。

 

ですが、それを判断するためには、ある程度の量の問題に触れる必要があります。

『パッと見』で、すぐ判断できないですからね。

 

そのためには、1問でも多く練習しておくことが大事。

少しでも早く始めて、多くの問題に触れるのが、合格のコツですよ。

 

✓おすすめ税理士オンライン講座

【受賞・導入実績多数のWeb学習】スタディング |多くのメディアでの受賞歴や企業導入実績をほこるスタディング。暗記ツールや学習レポートに加えて、無料講座や割引キャンペーンも嬉しい。月々5,200円から簿財2科目コースが始められ、いまなら合格お祝い金付き。

【短期合格にフォーカスしたWeb学習】クレアール |資格受験指導51年のクレアールは、独自のWeb通信講座で短期合格を目指したプランが特徴的。一度資料請求してみても損なし。

【様々な受講形態OK】LECの通信講座&書籍 オンラインで簡単申込 |全ての受講生が安心して受講ができるよう、通信、通学講座ともに豊富な受講形態と、復習フォローや質問・相談などのフォロー制度も充実。

※リンクをクリックすると公式HPへアクセス

 

目安時間を考えるときの注意点

 

上記で、合格に必要な勉強の目安時間を紹介したので、ここからは注意点を紹介します。

 

目安時間を信じきっちゃダメ

 

まず大切なのが、『目安時間を過度に信じるのはダメ』ということ。

 

多くの予備校が、各科目についての勉強目安時間をホームページなどで公表しています。

でも、それが「何の目安か」は意識するのが大切。

 

目安時間は、“合格できるかも“の時間であって、”合格安全圏”を保証するものじゃないです。

 

確かに、目安時間くらい本気で全集中すれば、合格できる可能性はかなり高いと思います。

でも、それはあくまで“合格できるかも“の目安で、“合格できます“ではないのがポイント。

 

だからこそ、小さくでもいいので、早く始めるべき

 

上記でも紹介した通り、少しでも早く始めて、1問でも多く解けるようにするのがポイントです。

小さくでもOKなので、とにかく早く始めるのが大事ですよ。

 

【独学や社会人も】税理士試験の短期合格に必要なこと7選【勉強法も紹介】 こんな疑問にお答えします。 ✔この記事の想定読者 ・税理士試験にチャレンジする人 ・税理士...

 

始める時は小さくでもOK

 

『とはいえ、いきなり20~30万円も払えないよ、、、』

そう思う人も、少なくないと思います。

 

今なら、月5,000円くらいから始められますよ。

 

最初から20万円以上も払うのは、ちょっとビビりますよね。

「合格できるのかな…」「勉強を続けられるかな…」など、いろんな不安がモアモア出てくると思います。

 

でも、オンライン学習なら、月々5,000円位で始められます。

 

税理士合格までに必要な費用については、こちらの記事で、詳しくシミュレーションしています。

オンライン講座を活用すれば、安く・効率的にチャレンジできます。

 

税理士試験合格に必要な費用と安くする方法【予備校・通信講座比較も】 こんな疑問にお答えします。 ✔この記事の想定読者 ・税理士試験に興味がある人 ・資格にチャ...

 

いきなり大きく投資するより、飲み会を月一回我慢して小さく始めてみるのも、損はないですよね。

ダラダラと悩み続けて時間を浪費するより、小さく始めて、1問でも多くの問題に触れた方が、合格に近づけますよ。

 

✔おすすめ税理士オンライン講座

【受賞・導入実績多数のWeb学習】スタディング |多くのメディアでの受賞歴や企業導入実績をほこるスタディング。暗記ツールや学習レポートに加えて、無料講座や割引キャンペーンも嬉しい。月々5,200円から簿財2科目コースが始められ、いまなら合格お祝い金付き。

【短期合格にフォーカスしたWeb学習】クレアール |資格受験指導51年のクレアールは、独自のWeb通信講座で短期合格を目指したプランが特徴的。一度資料請求してみても損なし。

【様々な受講形態OK】LECの通信講座&書籍 オンラインで簡単申込 |全ての受講生が安心して受講ができるよう、通信、通学講座ともに豊富な受講形態と、復習フォローや質問・相談などのフォロー制度も充実。

※リンクをクリックすると公式HPへアクセス

 

「勉強する環境を整えること」が一番大事

 

また、税理士試験の勉強は、結構な長丁場。

家族や会社の理解があるのも、大切です。

 

試験勉強にマイナスになるなら、環境を変えることも検討しよう。

 

税理士試験は、まずは勉強時間の確保が大事

周りの環境が、試験勉強に協力的じゃないと、せっかくの努力も水の泡です。

 

例えば、以下のようなイメージです。

 

・大切な直前期に、残業続きで勉強できない

・せっかく頑張ってきたのに、試験前後に休みがもらえない

・定時帰りは絶対ムリな雰囲気

 

会社のムードや雰囲気にイヤイヤ合わせていても、会社は将来を保証してくれません

転職や部署異動をしてでも、環境を整えるのが大切。

 

試験勉強に協力的な会社・会計事務所は、たくさんありますよ。

 

【結論】未経験でも税理士業界に転職は可能です【4大税理士法人も可】 こんな疑問にお答えします。 ✓本記事の想定読者 ・未経験だけど税理士業界に興味がある人 ・将来に生かせる専...

 

なお、「大学院免除」で悩んでいる人は、こちらの記事「【税理士試験】試験合格vs大学院免除どちらを選ぶべきか【元Big4税理士が紹介】」も、ぜひ併せてチェックしてみてくださいね。

 

【実体験】税務・経理に強い転職サイト・エージェント紹介と比較まとめ こんな疑問にお答えします。 ✓この記事の想定読者 ・公認会計士や税理士、税理士科目合格者や経理で働いている人 ...

 

まとめ

 

会計事務所への転職に強い!おすすめエージェント

税理士・会計事務所への転職専門のエージェント『Hupro(ヒュープロ)』。

特に、経験者のキャリアアップに繋がる求人が多いため、次のステップを目指す人におすすめ!

自動マッチングツールもあるので、まずは登録して求人情報をチェック!

 

無料登録はこちら

 

 

さいごに、この記事のまとめです。

税理士試験合格に必要な時間は、内訳を含めて以下の通りです。

 

1科目、だいたい1,000時間くらいです。

 

以下が、詳細なシミュレーションです。

 

なお、勉強時間を目安に、チャレンジするかどうかや受験科目を決めるときは、以下に注意です。

 

✓勉強時間を目安にする際の注意点

・目安時間を信じきっちゃダメ

・始める時は小さくでもOK

・「勉強する環境を整えること」が一番大事

 

小さくでもOK。

ちょっとずつでも早く勉強を開始しつつ、環境を整えていくのが、短期合格には大事です。

 

 

税理士業界に強いおすすめ転職エージェント:

【リクルートエージェント】|一般公開している求人の他、10万件以上の非公開求人がある最大級の転職エージェント。応募が殺到するため一般公開できない重要求人なども取り扱ってます。職務経歴書・履歴書などの書類の添削、独自に分析した業界・企業情報の提供なども無料で行ってくれます。

転職なら【doda】|大手総合転職サイトで税理士業界の転職に一番力を入れているのがdoda。全国多くの事務所の求人あり。

マイナビ税理士|転職業界最大手の1つ「マイナビ」が提供する、税理士業界に特化した転職エージェント。小規模~大規模まで幅広い事務所の求人があります。

MS-Japan|税理士などの士業や管理部門の転職に特化し、就職決定率No.1。税理士業界では誰もが知るエージェント。

※リンクをクリックすると、公式サイトへ飛びます。

 

今回は以上です。また次の記事でお会いしましょう。

ありがとうございました。

 

✔おすすめ税理士オンライン講座

【受賞・導入実績多数のWeb学習】スタディング |多くのメディアでの受賞歴や企業導入実績をほこるスタディング。暗記ツールや学習レポートに加えて、無料講座や割引キャンペーンも嬉しい。月々5,200円から簿財2科目コースが始められ、いまなら合格お祝い金付き。

【短期合格にフォーカスしたWeb学習】クレアール |資格受験指導51年のクレアールは、独自のWeb通信講座で短期合格を目指したプランが特徴的。一度資料請求してみても損なし。

【様々な受講形態OK】LECの通信講座&書籍 オンラインで簡単申込 |全ての受講生が安心して受講ができるよう、通信、通学講座ともに豊富な受講形態と、復習フォローや質問・相談などのフォロー制度も充実。

※リンクをクリックすると公式HPへアクセス

 

おすすめ関連記事